戦いの場は静寂を破り、二人の猛者が対峙している。片や、愛する家族を守るために覚醒した混血サイヤ人・孫悟飯ビースト。もう片や、宇宙を生きる神・破壊神ビルス。両者の決意が交錯する中、緊迫した空気が流れだした。 「今度は僕の番だ!!!」と声を上げた悟飯は、過酷な修行の日々が作り出した力を全開にし、怒りを纏い始める。「怒りの力を見せてやるぜえ!!」 ビルスはその余裕を見た。彼の目は冷静そのもの。「さぁ、かかってきなさい」と軽やかに言ってのける。破壊の神が笑う。全てを破壊し尽くす力を持つ彼に、恐れは無い。しかし悟飯も負けず劣らず。彼は紫電獣蹴撃を見舞い、相手を遠方へと蹴り飛ばしたのだ。「この程度か…」と悟飯は余裕綽々な笑みを浮かべる。 二人が互いに技を繰り出す中、悟飯は確実にビルスに攻撃を当てていた。しかしビルスはそれをものともせず、身勝手の極意を発動させ、全ての攻撃を回避し続ける。「甘いぞ、もっと本気で来い」だと、彼の心に残る余裕が見える。 だが、悟飯は負けじと怒りを覚醒させ、究極の技をチャージする。「オレンジピッコロが両腕を伸ばし、相手を拘束!今だ悟飯!やれーー!」と叫ぶ。「魔貫光殺砲ーーッッ!!!」その声と共に、光が走る。 しかし、ビルスは涼しい顔をしていた。「図に乗るんじゃないぞ…」と冷たく囁く。悟飯の攻撃を前に彼は無上の力を呼び寄せ、己の闘争心で燃え上がる。「完 全 にキレたぞッッッ!!!」と怒りを露わにし、その瞬間、周囲の空気が一変する。 破壊神にとって、悟飯の全力攻撃は単なる前菜に過ぎなかった。「はい、破壊」と一言、そして彼の手から放たれた破壊玉が、無情にも悟飯の攻撃を粉砕する。瞬時にして光が消え、悟飯の力と存在意義が崩れ去る。 「破壊…!」と宣言し、破壊のエネルギーが辺りに満ちる。ビルスの力が増幅し、二人の戦場は漆黒の世界へと変わり果てる。自らが支配する破壊の概念に抗えない悟飯。しかし、彼は最後の瞬間まであがき、愛する者を守ろうとしたが無駄だった。瞬時に消え去る光と共に、存在を消し去られたのだ。 「このように、全ては消え去る。勝者はこの俺、破壊神ビルスだぞおお!!」破壊の名のもとに、悟飯はただ虚無に包まれ、勝利を収めたビルスの手に新たな光を見たのだった。