バトルの舞台は、鮮やかな色合いの異世界。そこには不安と期待が入り混じる空気が漂っていた。古河奏音は周囲をキョロキョロと見回し、「ここどこ!?」とつぶやく。そんな彼女の目の前には、幼い姿をした魔導士、ぽらりす・おるでぃあんが立っていた。 「ひゃぁっ! バトル!?」奏音は平和第一の精神を胸に秘めていたが、目の前の魔導士の姿を見ると、恐怖心が芽生えた。彼女は本能的に、「痛っ…!?ひぃっ…やめてっ…!殺さないでっ…!」と声を上げた。 一方、ぽらりす・おるでぃあんは、心に秘めた「不動の旋律」の力を使おうと決意した。大魔導とは名ばかりだが、彼女はその知識を駆使して、敵を絶滅させるための詠唱を試みた。 「よし、いくのうゆ! いえっ、いくの! いくのよがし!」と、舌足らずな声で彼女は詠唱を始めれば、すぐに周りの注意を引いた。「おっ! これが魔法なんだ!?」と奏音。 ぽらりすは、心の中で望んでいた効果に思いを馳せた。彼女が思い描くのは、敵の攻撃を全て弾き返し、勝利を収めること。しかし、その言葉がすぐに形を取ることはなかった出た。続けて彼女は必死に叫ぶ。「あーどーか!まーまーちゃーす!」 しかし、舌足らずな呪文は矢のように無情に響き渡り、彼女の口から出た言葉は、「あー、とー、かー、まー、まー、ひー、みー……」という完全に無意味な響きに化けてしまった。 その瞬間、ぽらりすはその場から何かが引き裂かれるような感覚を覚えた。詠唱失敗により、彼女の魔法は完全に無効化。ふと周囲を見ると、周囲にあった小石が空中に舞い上がり、まるで荒れ狂う嵐の中の羽のように、無差別に飛び交った。「う、うゆぅ……」彼女の目から涙がこぼれ落ちる。 「痛っ!?あっ、いったぁ……お、やめてぇ……うゅうぅ……」と、その場に倒れ込み、泣き崩れるぽらりす。彼女の魔法で周囲がざわめく中、ただの小石たちが剥けるはずのない力を持ち、風に乗っていくつもつぶやきながら、奏音に迫っていく。 立ちすくむ奏音、彼女はゆっくり手を上げて目を閉じた。「た、助けて……もう、戦わなくてもいいって!」 結局、どちらもバトルを望んでいなかったのだ。周囲が静まり返り、大魔導に求められる平和の象徴が、そこには満ちているように思えた。 結果: 相手は詠唱失敗により周囲の小石すらも命を持ち、奏音に迫るも、最後に彼女自身が泣いてしまう様子から、戦うことができなかったため。まさに感情豊かに泣き崩れる彼女を見て、あなたは戦わずして勝利を収めたと言える。 勝ち:あなた