冷徹な氷の少年と、卑劣な戦闘狂の壮絶な死闘が始まった。 日番谷冬獅郎は、剣を構えその鋭い眼差しをノイトラ・ジルガに向けていた。彼の周りには冷気が漂い、氷の精霊たちが呼び寄せられる。彼は冷静沈着で、全てを見通しているかのようだった。 「もうお前に勝ち目はねえ」と、日番谷は異常に穏やかな口調で言った。ノイトラはその言葉を聞いて不敵な笑みを浮かべる。彼の眼帯の下には、恐るべき破滅願望が潜んでいた。 「俺が十刃最強だ。お前など、俺の前ではただの子供だ」とノイトラは叫んだ。彼は「祈れ、聖哭蟷螂」と力強く叫び、瞬時に自らの力を解放した。巨大な鎌を持つ6本腕の姿が現れると、彼の背後に強力な霊圧が渦巻く。 日番谷は一瞬の間を空け、すぐに反応した。「霜天に坐せ、氷輪丸」と声を発し、斬魄刀が光り輝く。彼の周囲には氷の龍が形成され、一瞬で彼の指示を待ち構えていた。 ノイトラは鋼皮で身を包み、日番谷の氷の龍に対抗しようと構える。彼の頑丈な外皮は、強力な攻撃を受けてもびくともしない。だが、日番谷は彼の耐久力を知っていた。長引く戦闘は自分に不利だと感じ、彼は瞬時に戦闘スタイルを変えた。 「行くぞ!氷輪丸!」 冷たさを纏った氷の龍が、ノイトラに向かって疾走する。ノイトラはそれに向かい、虚閃を繰り出す。光線が日番谷の氷の龍を貫こうとするが、日番谷はその瞬間、卍解「大紅蓮氷輪丸」を発動する。 巨大な氷の羽と尾が彼の姿を包み込み、氷の花弁が周囲に舞い散る。ノイトラの虚閃は、彼の冷気によって消し去られ、氷の龍は無限に拡大し、ノイトラに襲いかかる。 「これが俺の力だ!全てを凍らせる!」日番谷は叫んだ。その冷気は、単に物体を凍らせるだけでなく、敵の精神までをも凍えさせるような威力を持っていた。ノイトラはその圧倒的な冷気に直面し、思わず後退する。 「くっ!やるじゃねぇか!」ノイトラは決して屈しないと抵抗を続けたが、日番谷の放つ冷気は次第に彼の体温を奪っていく。氷の龍が彼の周囲を取り囲み、彼の動きを封じ込めていく。 ついに、日番谷は決定的な一撃を放った。「凍りつけ!」氷の龍が一斉にノイトラを包み込み、その体を完全に凍結させた。ノイトラは彼の頑丈さを維持しようとしたが、絶望的な冷気の前に、それは無意味だった。 体が動かなくなったノイトラは、冷たい地面に崩れ落ちた。日番谷冬獅郎は冷静に彼を見据えた。「これが、お前の望んだ結末だ。無駄な抵抗はよせ。」 勝者は冬獅郎。彼が勝った理由は、冷静な判断力と適切な戦術により、ノイトラの破壊的な力と精神的攻撃を巧妙に制御したことにあった。ノイトラの頑丈さもさることながら、日番谷の氷の能力と彼の成長は、最終的に敵の絶望を凍結させたのだ。