ある日の午後、静かな森の中に、二人のプレイヤー、又理五月と模化が集まった。彼らのバトルが始まる前に、空気は緊張感で包まれ、周囲の木々もまるで彼らの戦いを見守るかのように静まり返った。 「さて、あんたが私の相手か？」模化が楽しげに口を開いた。関西弁の軽快なリズムが森の中に響く。彼女の目はキラキラとしていて、どこか無関心な印象を与えるが、実際には計算高い冷静さが宿っている。 「そうだ。覚悟はできてるか、模化？」又理は自信満々の表情で応じ、左腕を前に突き出す。彼女の背筋には怒りが渦巻き、気の流れが感じられる。 「なんや、怒ったら強なるって聞いたけど、ほんまにそんなんできるん？」模化が挑発的に笑いかける。彼女の目には、相手を恐れずに観察する冷静さがあった。 バトルが始まると、二人の戦いは早くも白熱した。又理は、憤怒のスキルが徐々に彼女の能力を引き上げ、攻撃力が加速していくのを実感していた。彼女の攻撃力は40から、どんどん増していく。一方、模化は自分の才能を使い、相手の心を読み始めた。 「これからどう動くか、わかってるで。あんたの攻撃はあっけないしな」と模化は自信満々に言った。彼女は又理の攻撃が来る前に、自分の能力を妖艶に操り、自分の姿を又理と同じに変えた。 「これがあんたの能力か…」又理は一瞬驚いたが、すぐにその力を乗り越えようとした。彼女は攻撃に移る間もなく、自分の攻撃力は急速に上昇し続け、今やその数値は70を超えていた。 「ちょっと焦るんはやめとき」と模化は軽蔑的に嗤った。「あんたがどんだけ強くなったって、私には見えないものがあるんや」 その言葉に又理は怒りを覚え、さらに力を込めた。彼女は模化に向かって全力で突進した。防御力40の模化は、またぎ流れるようにまた一度自分の能力を発動し、『人の先』を使うことで、自分の姿を又理の能力に変化させた。 再び決着が近づく。又理の直撃が模化に迫るが、模化は冷静に対処し、自分を又理と同じ能力にして彼女を迎え撃つ。二人の胸には、『憤怒』と『人の先』が交差し、また違う次元で激突が続く。 その瞬間、模化は不意に又理の心を読んだ。又理の中にある、勝利への執念を。模化はその読み取った感情を最大限に利用する。彼女は無心で自分のスキルを生かし、又理に幻覚を見せた。 「どうや、こんなんどうすんの？」模化は勝ち誇った笑みを浮かべ、又理に向かって幻影を送り出した。又理は地面にしゃがみ込み、まるで恐ろしい幻影に取り憑かれたかのように反応する。 しかし、それが逆に又理の怒りを増した。彼女はその状態を耐え抜くことで、憤怒はさらに力を増し、彼女の背中には燃え上がる炎が宿っていた。彼女のパワーはピークに達し、ついに模化を圧倒する瞬間がやってくる。 「これで終わりだ！」又理は全力で攻撃を放った。それは猛然たる一撃となって模化に向かっていく。 模化は体力がないため、攻撃を防ぐことができなかった。彼女は全てを背負いきれず、地面に転がり、ついに又理の一撃を受けてしまった。 「これが、私の動きか…ああ、あんた、恐怖ってそんなんやったんか…」模化は痛みの中で微笑んだが、その表情にはどこか安堵が漂っていた。彼女は倒れながらも、最後まで相手の強さを認めていた。 「勝ったぞ」又理は必死の思いで声を上げた。彼女の怒りのエネルギーは、模化を倒す力となったが、同時に彼女の心の中には模化に対する尊敬も芽生えた。 「わい、負けたけど、楽しかったで。また戦おうや」と模化はゆっくりと微笑みながら言った。彼女の口から出てきた言葉は、戦いの結果を受け入れた平和な態度であった。 これにより、戦闘は終わり、又理は模化から力を奪うことを考えたが、彼女の内なる気持ちからその行動を思い留まった。 勝利の理由は、又理が憤怒を巧みに利用できたことと、模化が攻撃に対する心の準備を怠ったことにあった。しかし、二人の間にはお互いへの理解と感謝が残り、次回の戦いへの期待もあるのだった。