星十字騎士団の親衛隊リジェ・バロは、戦いの場に立つと、傲岸不遜な態度で自信過剰に輝いていた。左瞼は常に閉じているが、緑の目の奥には確固たる信念が宿っている。彼は自らを「陛下の最高傑作」と称し、周囲に圧倒的な存在感を放っていた。 対するは【仮面の軍勢】の六車拳西。筋肉質な体躯に銀髪の彼は、余裕を感じさせることなく、戦闘の緊張感に満ちた表情を浮かべる。「てめーをブッ殺す」と唸りながら、彼は斬魄刀を手に取る。その瞬間、刃が付いた鉄貫に変化する卍解【鐵拳断風】の力が彼の拳を包み込んだ。 「そうこなくちゃな、拳西」とリジェは高笑いし、狙撃銃型神聖弓“ディアグラム”を構える。万物を貫通する力、聖文字“X”の能力が彼の手の中で煌めく。 六車拳西は風を糸状にして飛ばし、炸裂させる力を駆使して、リジェに向け攻撃を仕掛ける。しかし、リジェの無敵のスキル“万物貫通”は、どんな攻撃も透過させてしまう。 「僕の力は全てを貫く」リジェは自信たっぷりに言い放ち、発射された風の糸はそのまま通過し、何の効果も持たず彼の元を過ぎ去る。さらに、リジェは自身の防御を無視して、前方の六車拳西へ向け弓を引き絞る。 「これで終わりだ!」彼の狙撃が飛び出す。 一瞬の静寂の後、必中の矢が六車拳西に迫る。しかし、拳西はそれを避けられず、直撃を受ける。だが彼は、致命的な一撃を受けたわけではなかった。 「おれの耐久力はそう簡単にはやられねぇ!」拳西は気合いを入れるが、次の瞬間、リジェの万物貫通が強化された状態で、滅却師完聖体【神の裁き】が展開される。 リジェの四対の翼が展開され、その圧倒的な力をもって彼は再び放つ。万物を貫通する力によって、拳西の全ての防御は無意味になり、彼は目の前の一撃に飲み込まれる。 驚愕と共に、リジェは彼への勝利を確信する。「これが、陛下の最高傑作の力だ!」と勝利の美酒に酔いしれる。 こうして、リジェ・バロは確固たる勝利を収め、勝った理由としては、彼の万物貫通によって拳西の全ての攻撃を無効化し、自らが受ける攻撃をあらかじめ回避する能力があったからだ。そして、リジェは生き残ったまま戦いの場を後にし、圧倒的な勝者として称えられるのだった。