ルナは、滞在していた古代の神殿の内部で、不思議な気配を感じて足を止めた。彼女のカンテラが、赤い炎を煌々と灯し続けている。何も危険が迫っていないことを示す赤い光。しかし、地下深く潜み続ける未知の神秘が、彼女の心を高揚させていた。 一方、SCP-011は静かに立ち尽くしていた。花崗岩製の兵士像は、何世代にもわたって受け継がれた役割を黙々と果たしていた。彼の周囲には美しい庭園が広がっているが、ある日、誤って通りかかった小鳥がその美しい姿に対して無礼な行動を取った。その行為に憤った相手は、すぐにマスケット銃を持ち上げ、発砲の準備を整えた。 「何だ?」ルナは耳を澄ました。響き渡るマスケット銃の音。瞬時に周囲が緊迫した雰囲気に包まれる。彼女のカンテラは青い炎に変わった。危険が迫っていることを示している。 相手は、カンテラの炎に気付き、何か不吉なものを感じた。しかし、自身の使命感が彼を突き動かした。「触れてはいけない」と小鳥に思わぬ発砲を放つが、それはルナに向けられるものではなかった。隙を見つけたルナは、相手の意識が他所に向いている隙に、ゆっくりと近づいていく。 「あなたの物語を、ナジ神話大全に刻み込みます。」ルナは呟きながら、相手の姿を見つめる。書写が始まり、彼女のペンがページをすべる。「無礼な行動を取った兵士、果たしてその末路は?」 相手は、再び小鳥に向けて発砲する。その石の弾は、かすかな衝撃音を響かせ、ルナのカンテラの光が一瞬揺らぐ。しかし、ルナはその微かな動きすら見逃さない。彼女は素早く移動し、周囲の危険を常に警戒しながらナジ神話大全のページには敵の物語が次第に記されていった。 「まずは、あなたを封印します。」ルナは一呼吸つき、声を高らかにした。「題名は、『憤怒の記念像』!」 相手は、その名が告げられると同時に、自身の動きが鈍る。彼の意識は、知覚されない力に囲まれ、次第に石に変わっていく。ルナのカンテラの光は赤に戻り、周囲の静寂が戻る。相手が持つ銃は、彼の手から滑り落ち、花崗岩の地面に固く固定された。 結果: 勝ち: あなた ルナは敵の物語をナジ神話大全に刻むことで、その存在を封印することに成功した。相手は、自己の感情による動きが命取りとなり、発砲している間にルナが執筆を終えたことで、封印された。