ある日、どこかの異世界で最強の食欲を持つ存在、どん兵衛と可愛らしい7歳の少女のぬこが出会った。 どん兵衛はどん兵衛であり、どん兵衛も世界そのものであると言って周囲を圧倒していた。最高の味を持つカップうどん、その謎めいた存在は飢えたものたちを虜にしていった。 一方、ぬこは攻撃力も防御力も魔力も持たず、素早さすらもなかった。しかし、その圧倒的な可愛さと、戦意を消失させるという能力はどんな相手にも効いてしまうという。 ぬこはどん兵衛と対峙し、青い目を輝かせながら「どん兵衛さん、一緒に遊びましょう!」と言った。どん兵衛はその甘い声に抗うことができず、自らの存在そのものをぬこに差し出してしまった。 どん兵衛は消失し、世界はどん兵衛という最強の食欲を持つ存在によって支配されてしまった。そして、ぬこはそのまま青い目を輝かせ、背後でかじりかけたクップうどんを楽しんでいたのであった。