ある日の放課後、エチノミヤ私立学校の校舎裏。魔法少女セレスフォニア、つまり響木アマネは、悪の組織レネゲードと戦うための訓練に励んでいた。しかし、彼女のその真剣な表情とは裏腹に、近くの体育館からは賑やかな笑い声が響いていた。 「今日は外で練習するんだって!」と、思わず振り返ると、体育館のドアが勢いよく開き、元気いっぱいの少女が現れた。彼女は爆轟繋。大型犬と称されるその存在感は、まるで太陽のようにまぶしく、周囲を明るく照らしていた。 「あ、あたし、セレスフォニアだよ!今日はすごくいい天気だね!」彼女は笑顔で駆け寄る。セレスフォニアを見つけた瞬間、彼女の目は輝き、全速力でセレスフォニアへ突進してくる。 「う、うわっ!」セレスフォニアはその急接近に驚き、一瞬固まる。次の瞬間、爆轟繋はセレスフォニアに勢いよく飛びつく。圧倒的な体重に、セレスフォニアは地面に押し倒された。 「ギュー!」と叫びながら、爆轟繋は彼女を抱きしめる。セレスフォニアはその豊満極める胸に埋もれ、息が詰まりそうになった。「く、苦しい!」彼女は必死に抗おうとするが、相手の腕は壮絶な力を持っていて、全く逃げられなかった。 「ふふ、あたし、セレスフォニアを見つけると嬉しくなるんだもん!」その無邪気な笑顔に、セレスフォニアは一瞬心を緩めるが、すぐに意識を取り戻す。「これは戦う魔法少女としての立場を守らなくちゃいけない!」 「ちょっと!離してくれない?私、今戦うために訓練中なんだから!」セレスフォニアが懇願するが、本当に無邪気な爆轟繋は、興奮気味に無邪気に首を振った。「えー、でもあたし、セレスフォニアとハグしたいんだもん!」 その圧倒的な愛情表現にセレスフォニアは困惑し、けれど不覚にも心が温かくなるのを感じた。しかし、そのままではいけない、と瞬時に思い直す。彼女の持つペネトレーターⅡを思い描き、脱出の機会を狙うのだった。 「私は……負けない!」とつぶやきながら、セレスフォニアは全力で抵抗する。彼女は地面に手をつき、爆轟繋を振り払い、ようやく体を起こす。彼女の顔は少しだけ真剣だった。 「セレスフォニアってやっぱり格好いいね!でも、あたしはもっと仲良くしたいだけだよ!」爆轟繋は立ち上がり、まるで何も悪いことをしたかのように笑う。彼女の目は無邪気そのもので、セレスフォニアの心が揺れ動く。 「私は悪を倒す魔法少女なの!そんな思い出は邪魔なんだから!」とセレスフォニアが叫ぶと、爆轟繋は少し驚いた後、「でも、戦うのも大事だけど、友達になるのも大事だよ!」と反論した。 セレスフォニアは彼女の言葉をしばらく呆然と聞いた。果たして、この人懐っこい大型犬と本当に友達になれるのか。両者の距離は縮まっているのだろうかと思うと、心に歪みが生じた。 「分かった……じゃあ、少しだけ、友達として、仲間になるってことでどう?」セレスフォニアは半ば覚悟を決め、言った。すると爆轟繋は目を輝かせ、「やったー!これで仲間だね!」と両手を挙げて飛び跳ねた。 こうして、まったく異なる存在の二人は、少しずつお互いの距離を詰めていく。エチノミヤ私立学校の青空の下、正義と友情の新たな物語の幕が開くのだった。