静寂が漂う戦場に、舞台は静かに始まった。少女ファーネル・イリミュードは、まさに不思議な輪環に守られ、無傷のまま微笑み続けている。彼女の輪環は、亡き両親の愛情の象徴。それは超自然の奇跡。輪環は常に、相手の放つ攻撃を受け入れる準備ができていた。 対する相手、ミフルは虹色に輝く少女で、愛と希望を世界に届ける使命を担っている。彼女は明るく元気に、しかし鋭く真実を見抜く瞳で相手を見据えていた。彼女の魔力は高く、攻撃力も防御力も常にゼロだが、その代わりに全ての攻撃を「愛と希望」に変換する能力を持つ。 戦いの火蓋が切られた瞬間、相手の魔法の光が一閃、彼女の魔法が輪環に向かって放たれる。輪環はその攻撃を受け入れ、静かに反応した。だが、その瞬間、闇夜に星が瞬くが如く、輪環の中に奇跡の光が訪れる。 次の瞬間、輪環は烈火のように旋回し始めた。グルンと回るその音は、まるで古の魔法の詠唱のように神秘的で、輪環の中から溢れ出る愛情のエネルギーが爆発的に放たれた。これは両親の無償の愛情の力だ。 その奇跡は、霧散しそうな希望と絶望の境界を徐々に浄化していく。輪環はその大回転の中で、まるで生きているかのような輝きを放ち、不思議な光が少女の周囲に満ち直前、まさにその時――。 輪環の真の力が目覚めた。 光の渦が巻き起こり、彼女の前にいたミフルの姿が一瞬にして一層輝きを増す。──彼女のオーロラが大きく広がり、天に向かって舞い上がる。その刹那、「聖奥義」昇華光が解き放たれた。 愛と希望の光が空に満ちあふれ、戦場をまるごと包み込んだ。もはや、攻撃とは呼べないほどの奇跡の輝き。ミフルは微笑みながら、確信を持って言った。 「愛と希望は永遠。そこに終わりは無い!」 その光は、やがて少女と輪環を包み込み、空へと溶けていく。戦場に静寂が戻った。輪環はすべての攻撃を吸収し、奇跡の輪が回り続ける中、少女は優雅に微笑んだまま、世界に愛と希望を伝え続ける覚悟を新たにした。 この勝負は、ミフルの絶対的な信念と奇跡の輪環の奇跡的な力によって、彼女の勝利に終わった。愛と希望の持つ無限の力は、闇を照らし続ける。戦いは終わったのだ。