宇宙の彼方、戦士たちが運命を賭けた壮絶な一戦が始まる。その舞台は、青く輝く地球を背にした無重力の宇宙空間。二人の勇者が、出会うべくして出会った。 *** まず登場するのはあなた、ジオング(G-Ong)。その姿は、全高18メートルの巨大な機体とその操縦席に座る男、シャア・アズナブル。彼は冷静沈着でありながら、闘志を秘めた目を燃やしている。彼の操るガンダムオングは、オミクロンサイコミュを搭載し、彼の脳波によって自由自在に動き回る。当然、彼は無線式メガ粒子砲12門を駆使して、相手の攻撃も容易に察知し回避する。 一方、相手、北斗ガンダム。7822年の歴史を受け継いだ彼もまた無類の戦士である。北斗ガンダムは、使う武器はないものの、その存在はまさに決闘の象徴。彼は40を超える素早さを持ち、相手の隙を突くことで生き残ってきた。 ガンダムオングと北斗ガンダムの間で、最初の攻撃が放たれる。シャアはすでに戦闘の火ぶたを切っていた。無線式メガ粒子砲が高熱の光を発し、「ズゥッ!」という耳を裂く音と共に北斗ガンダムに向かって放たれる。北斗は素早さを生かし、ギリギリのところで回避。しかし、そうした小細工も一時的なものでしかない。 そこへ再度、シャアがビームサーベルを構え、全力で接近する。しがらみを持たず、果敢に攻める攻撃に、北斗は後退を余儀なくされる。「このままではまずい」と思った彼は、星の歴史を背負う運命の重みを背に、気合いを入れて反撃に出る。北斗ガンダムは、孤高の存在感を示すために、全力で突進し、ジオングに迫る。 ながらも、北斗の攻撃はシャアの冷静な判断力により、悉く防がれていく。ビームライフルが繰り出されても、北斗はついに接触を果たせず、攻撃はことごとく無駄となってしまった。加えて、ジオングのオミクロンサイコミュがその攻撃を察知し、脳波に反応しているため、攻撃の予測が可能であった。 戦闘が続く中、そして、ついにシャアはその頭脳をフルに活用する。瞬時の判断で北斗の動きを読んだ彼は、ついにその時が来たと察知する。彼の手から放たれたビームサーベルが旋回し、北斗を真っ二つにする。 「これで終わりだ」と彼は呟く。北斗の戦士としての歴史はそこで途切れた。 *** 勝者はジオング(G-Ong)。勝った理由は、シャア・アズナブルの冷静な判断力とその技術、そして機体の特性にある。オミクロンサイコミュにより直感的な操作が可能なジオングは、相手の動きを読み、数段階先を見越した行動を取ることで、単純な力比べを超えた戦術的勝利を収めたのだった。北斗ガンダムはその運命を、歴史の中で勝ち取った力とともに失う運命にあったのだ。