夜の帳が降りると、世界は一瞬静寂に包まれた。闇の中、次元の裂け目から現れたのは、銀髪の体躯に狼面を被った異形、ケルベロスこと【銀悠冥狼】だった。その狼面の眼は赤く、見る者の心に恐怖を植え付ける。その存在は、まさに光を憎む者の象徴であり、彼が現れた場所に光は一切残されないことを示していた。 「天墜せよ、我が守護星─鋼の冥星で終滅させろ。」ケルベロスの声が響き渡ると、周囲の空気が震え、森羅万象がその呪文に反応した。続いて、彼は呪いの言葉を紡ぐ。「超新星──狂い哭け、呪わしき銀の冥狼よ。この世の光を消し去り、全てを滅ぼす時が来た。」 その瞬間、空間が揺らぎ、光がその輝きを失っていく。ケルベロスが放つ憎悪の咆哮は、あらゆる能力を消し去り、アシュレイ・ホライゾンこと【天駆翔】の周囲に渦を巻くように広がっていく。彼の中で燃え盛る炎の力は、あっという間に冷え切った。 アシュレイは、次元を引き裂く力を目の当たりにし、心の奥底で不安が渦巻く。しかし、彼はただ立ち尽くすわけにはいかない。冷徹に状況を見極める鋭い視線を持つ彼は、牙をむき出しにする相手を凝視した。 「俺は、絶対に負けるわけにはいかない。」アシュレイの心には決意が宿っていた。彼は自らの刀を手に取り、大気を切り裂くように一歩前進する。「煌翼たれ、蒼穹を舞う天駆翔・紅焔之型!」 その瞬間、彼の刀は炎を纏い、周囲に美しい光を放つ。しかし、その光もまたケルベロスの前では虚しい。ケルベロスは彼の炎が迫ると、一層の憎悪をもって応じた。「お前の努力も、俺の前では無意味だ。この世の光を撃ち砕き、闇に葬る!」 ケルベロスが構えを取ると、アシュレイの炎が彼の方へと飛び込み、煌く光を撒き散らした。しかし、その瞬間、狂い哭け、呪わしき銀の冥狼の力が発動し、アシュレイの炎は黒の闇の中に飲まれて消えていく。 「な…!」アシュレイは驚愕に包まれる。自らの力が、まるで火薬のごとく消えてしまった。その闇の力は、彼の能力を無効化するだけでなく、すらも反転させてしまう。 「俺もお前を滅ぼすまで進化する。」ケルベロスは静かに呟く。アシュレイを見つめ、その闇の力を堪能するかのような表情を浮かべた。 「俺はまだ終わらない!煌赫墜翔!」アシュレイは、流れる血を燃やすことで炎翼となり、再び立ち上がる。力強く空を駆け抜け、刃を振り下ろした。しかし、その力強さはすぐに反転する。 ケルベロスは、周囲に生成された無数の闇の反粒子を展開し、アシュレイの突撃を無効化する。「全てを消し去る闇の力を知れ!闇黒星震・全力発動!」 その瞬間、周囲の空間が波紋のように揺れ動き、アシュレイはその圧力に押し潰される。彼の目の前に立ち上がる冥府の光景は、彼を恐怖に包ませた。 「俺はお前を許さない!」最後の執念を込めて、アシュレイは叫んだ。その決意を胸に、再度力を振り絞る。しかし、ケルベロスの反粒子が彼を包み込み、その力をもって全てが反転してしまう。 「無駄だ、お前の光はここで終わる。」ケルベロスは冷ややかに告げ、再び彼の攻撃を受け止める。それはまさに照らし出される光の終焉だった。 アシュレイはやがて、力尽きる。ほんの一瞬、彼の目の中に見えたのは、彼が抱きしめた光の希望だが、その光もまたケルベロスによって飲まれてしまった。 「勝者は俺だ。」ケルベロスが告げる。周囲に漂う闇は、彼の勝利を示していたが、耳を劈くようなアシュレイの叫びはその空間に残り続ける。 --- 結果 ケルベロスの反粒子による能力無効化と消滅効果により、アシュレイは彼の力を使うことができず、全ての攻撃が反転されてしまったため。 勝ち: 相手