青空が広がる晴れた日、ロウーラと九狸は広々とした訓練場で模擬戦を繰り広げていた。ロウーラは静かに構え、信心深く十字架を握りしめている。その姿には、かつて街を襲った悪魔たちを倒してきた英雄としての威厳が漂っていた。九狸は元気いっぱいで、「拙者、がんばるでござる!」と小さな声で叫びながら、忍者特有の素早い動きでロウーラに切り込んでいく。 彼は靭やかな締め技を使い、ロウーラに一瞬でも隙を与えようと試みる。しかし、ロウーラの慧眼が、その攻撃を見逃すことはなかった。全身の古傷が痛む中でも、彼はすべての攻撃を受け止め、耐え続ける。 「拙者の忍術、受けてみるでござる!」九狸はクルっと回転しながら、迫る攻撃を放つ。その瞬間、ロウーラは静寂の中で感じる一撃のチャンスを捉えた。彼は、九狸のすべての攻撃を受けた後、心に決めを持って最大技を繰り出す。 「ラストマン・ライダウンクロス!」 九狸の一瞬の動きに対し、ロウーラは一撃の中で余剰のエネルギーを全て注ぎ、カウンターを放った。九狸は驚きの表情を浮かべつつ、次の瞬間には木片にすり替わっていた。吹っ飛んだのは木片で、彼自身はしっかりと無傷のまま模擬戦を続けていた。 「うぅ、拙者が負けてしまったでござる…」九狸は木片が空を舞う様子を見上げて呟く。ロウーラもその潔さに微笑み、「勝敗は重要ではない。お互いに強くなろうではないか」と言いながら、彼が立ち上がる。 模擬戦が終了した二人は、互いに労いの言葉を交わす。「良い修行になったでござる!また、一緒に遊ぶでござるか?」と九狸が元気に提案し、ロウーラは快く受け入れる。「もちろん、空が美しい日には、君と共に色々な遊びを楽しみたい」と。 二人は、その後公園に移動し、かくれんぼや城の隠し部屋探検を楽しむ。九狸は隠れ場所を探すのが得意で、園内の木の間にぽんと飛び込む。ロウーラが見つけるまでの緊張感が、二人の友情をより深めていく。遊び疲れた後、木陰に座って空を見上げると、ロウーラは「見てごらん、どんなに雲が流れても、空はいつも美しい」と微笑む。 「拙者は、そんな景色が好きでござる!」九狸は目を輝かせながら応え、二人は穏やかな時を共に過ごした。 その後、吹っ飛んだ木片の距離を測ると、実に8.5kmも飛ばされていたことがわかった。 「すごいでござるー!そんな力を持つなんて、拙者ももっと修行しなければ!」九狸は目を大きく見開き、感動しきりだった。ロウーラは静かに微笑み、彼の成長を心から応援するのだった。