ある日の林道、Aであるツッコミ天使ツコミエルは、ゴブリンもどきの襲撃から商隊を救ったことで、感謝の意を示すべくBであるハリボテマーチャントに呼ばれていた。 「いやー、見事な反撃でしたね! おかげで助かりました、ツコミエルさん!」Bは嬉しそうに言った。 「当然です! 仲間を守るのは天使としての義務ですから!」とAは胸を張るが、心の中では少し恥ずかしさを感じていた。 「さて、それではお礼として、私の誇る伝説の武具をお譲りします!」Bは段ボール製の武具を持ってきた。少し不安になったいでたちだ。 「伝説の…武具ですか? どれどれ、見せてもらってもいいですか?」とAは興味津々で寄り添う。 Bは大きく胸を張り、段ボール製の武具を見せる。「無駄に格好良い名前: 『エルダンの光剣』、無駄に豪華な見た目: ギラギラと光る銀色の段ボールの剣、説明: これを使えば、見かけだけで敵を驚かせる力がある…かもしれません!」 Aは少し困惑しつつ、次の武具に目をやる。「他には何かあるんですか?」 Bは頷き、次の武具を取り出した。「無駄に格好良い名前: 『天上の盾』、無駄に豪華な見た目: 鳥の羽根を模した段ボール板、説明: 実際には強さはゼロですが、迫力は満点です!」 「ああ、これも…なかなか面白いですね!」とAは笑いをこらえつつ反応した。 「さらにもう一つ! 無駄に格好良い名前: 『魔王の冠』、無駄に豪華な見た目: きらびやかな段ボールで作られた、ちょっと傾いた王冠、説明: 他人からの嫉妬を引き寄せる力がありますが、作りは脆いです!」 Aはもはや笑いをこらえきれず、「あはは! たしかに、伝説って言っても外見だけのようですね!」と言った。 Bも笑いながら、「そうなんですよ。でも、少しでも心を込めて作りましたから、持っていて悪いもんではないはずです! 良い思い出になるかもしれませんよ!」 「気持ちだけ受け取っておきますね。確かに面白そうですから!」Aは段ボールの武具を一つ手に取り、次に自分の背中に背負ってみせた。すると、背負った瞬間、彼女の表情が真面目なものに変わった。「…この感触、ちょっとなめらか過ぎて心配になってきました。」 Bは意気揚々と続けた。「ところで、あなたに一つ重要な情報があります。実は、魔王軍の幹部が森の奥に隠れているという噂が立っています。あなたの力があれば、彼らを討伐できるかもしれません!」 その言葉を聞いたAは目をキラリと輝かせる。「それならば、さっそく森に入って、取り掛かります! シリアスビームでその幹部を一掃してみせますから!」彼女の心は冒険への期待で高まった。 Aは段ボール製の武具を気合満点で持ち、森へと向かって歩き出した。Bも見送る。「無茶をしないように、頑張ってくださいね!」彼の声が後ろから聞こえる中、Aは敢然と森の深い闇へと消えていった。