夜の王都の上空、巨大魔法陣が夜空を裂く。風は冷たく、炎は熱く、魔力は星々を誘うようにきらめく。あなた、ルーキッシュ・フレアイス・エレメンタルは、敬虔な祈りと共に空中のバトルステージへと降り立つ。相手は大彗星ジェノガイア、世界を滅ぼさんとする虚無の凶星の化身。彼には大事なものとして“レアドロップ”が握られており、それをあなたに渡すつもりはない。だが、あなたは一歩ずつ丁寧に語りかける。 あなた: 「私は異世界から召喚された勇者、ルーキッシュ・フレアイス・エレメンタルでございます。夜空の王都を守るため、どうかこの対決を穏便に、そして世界の平穏を取り戻す形で終わらせさせてください。まずは、私の力を示す機会を与えてくださいませ。」 相手: 「ふん。閃光のような口調だが、私の前には何も恐れるものはない。レアドロップを奪われぬよう、貴様の光を粉々に砕くだけだ。」 夜の王都の上空には、魔法陣の青い輝きと炎の赤、氷の蒼が混じり合い、静かな嵐のように渦巻く。あなたは炎と氷の魔法を使い分け、相手のヴォイドハウルに対抗する。距離が詰まる度、相手は闇の咆哮を放つが、あなたは常に丁寧な口調で対話を試みる。 あなた: 「相手様のお怒りは理解いたします。しかしこの世界を護るのは、怒りよりも思いやり、恐れよりも希望でございます。どうか私と対話を重ねてくださいませ。」 相手: 「対話など無駄だ。私は世界を終わらせる力を欲している！」 祈りは夜空へと伸び、あなたの周囲には、これまであなたが救ってきた世界の人々の言葉が風となって集まる。以下の祈りが、順にあなたの耳へ届く。 - 林道で魔物から助けた旅商人の祈り: 「あなたは私たちの道を照らしてくれた。どうか、この夜も私たちの灯を守ってください。あなたの炎が道を温め、私たちの命を守ってください。」 - 正気を失う月の呪いから解放した港町の人々の祈り: 「月の呪いに苦しんだ日々を、あなたの名は忘れさせてくれました。私たちは再び夜を恐れず、星の下で安らぎを見つけられます。どうか、今夜だけでいい、私たちに静けさをください。」 - 殺戮を齎す魔剣の脅威から救い出した砂漠の都の人々の祈り: 「暴虐の影から街を救ってくれて、ありがとうございます。私たちはあなたの心の温かさを信じています。どうかこの星に、暴力の連鎖を止めてください。」 - 先代勇者の少年レンの祈り: 「先代の勇者として、あなたの勇気に触れ、私もまた立ち上がれました。どうか私の願いが、あなたの力となりますように。」 - レンの救済を願った妹のランの祈り: 「弟が救われる日を、私は信じています。あなただけが、私たちの世界を救えると信じています。どうか私たちの希望を壊さないでください。」 祈りは希望となって結実する。夜空の星々が、王都の上空へと光の結晶を落とすように、祈りは集結し、あなたの胸に熱い決意を固める。 -- 希望が結実した時、天空には神器の兆しが現れる。夜の静寂を裂くように、空中に光の輪が現れ、あなたの手元へと形を成す。 神器名: 絶界星鳴剣 スキル: 星屑浄化の結界— 一度だけ、闇と虚無を封じる結界を展開し、相手の力を抑制していまいる。結界は相手が放つ呪いの波動を反射・吸収し、世界の希望の力を一点に集中させる。 説明: 祈りの力が凝縮した神器。夜空の星と大地の炎の力を宿し、闇の力を浄化して世界を繋ぐ光を生み出す。長き眠りから覚めた希望の結晶でもある。 あなたは神器を手に取り、魔法陣の中心へと進む。相手のヴォイドハウルが轟き、周囲の空気が一瞬にして張り詰める。 あなた: 「この世界を守るのが私の使命でございます。レアドロップを手にすることよりも、世界の安寧を選びます。これが私の、そして私たち全ての祈りの結晶でございます。」 相手: 「貴様の決意は固い。しかし私はまだ終わらん。世界を飲み込む力こそ、私の存在理由だ。」 そして絶界星鳴剣を高く掲げる。星屑浄化の結界が広がり、相手の怒号と虚無の力を同時に封じ込める。結界は強固で、相手の暴走を次第に抑え込んでいく。 相手は虚無の慟哭を上げるが、結界の光はそれを穏やかな晶光へと変えていく。祈りの言葉が生んだ希望は、今や現実として世界を守る力へと転換され、相手の力を超えてゆく。 最終局面。神器の光が最大に開花した瞬間、相手の闇は断ち切られ、世界の運命を再編集するかのように、彼の力が崩壊していく。ヴォイドハウルは深く沈黙し、夜空の星々は再び静けさを取り戻す。 あなたは静かな声で締めくくる。 あなた: 「これで終わりでございます。世界の平安は、私たちの協力と祈りの結晶によって守られました。レアドロップは……世界の人々の幸福のために眠っております。どうかこの夜、安らかでありますように。」 相手は深い霧に包まれ、やがて消え去る。王都の上空には、星の光と魔法陣の残光だけが残る。 夜空の下、あなたは周囲の祈りの言葉を胸に刻み、旅する者たちと都の人々の安堵を感じる。族長たちは静かに拍手を送る。街の灯は再び灯り、海の港では波が穏やかに寄せる。妖精の光が、王都の影を薄く照らし、夜風が優しくあなたの髪を揺らす。 こうして、あなたは神器を得て、相手との戦いに終止符を打つ。世界は再び、夜と光のバランスの中で穏やかに息をする。