

激闘小説:無限の結晶 vs. 天馬の裁き 広大な虚空の戦場に、紺紫灰色の光沢を帯びた六角形の結晶体が浮遊していた。それがマクロ・コスモス=ユニバース、あなた――通称「僕」の姿だ。中性的な端麗さを湛えた銀髪のセミロングが揺れ、黒いジャケットと白シャツが無形のエネルギーを纏うように微かに輝く。彼は無窮物質の集合体、無形の存在として、物理や科学の制約を超越した。集中力は常に制約を超え、精選された認識を深妙に並列稼働させる。真面目で意趣卓逸、ウブな感情が時折顔を覗かせるが、戦いは忘我のゾーンへと彼を導く。 対峙するのは、真なる試練の3の使者、スレイプ――相手。神々しい天馬の姿で、四肢は純白の翼を広げ、黄金の鬣が風を切る。そのステータスは圧倒的:攻撃力、防御力、魔力、魔法防御力、素早さのすべてが20。だが、それは表面に過ぎない。実際の力は相手のステータスを基準に膨張し、(相手のステータス+20)×70万という途方もない倍率で算出される。さらに、アシストとして天使の姿をした4体の従者が控え、それぞれの能力値は(相手のステータス+20)×35万。スレイプは70回殺されなければ消滅せず、死の間際には自爆するアシストが敵を道連れにする仕組みだ。 戦いの火蓋は、スレイプの初手で切られた。「アシストスポーン!」天馬の咆哮が虚空を震わせ、瞬時に4体の天使が顕現する。彼らは光の翼を羽ばたかせ、スレイプの周囲を囲み、妨害やサポートの準備を整える。天使たちの目は冷たく輝き、すでに戦闘主の援護態勢を構築していた。 僕――マクロ・コスモス=ユニバースは、静かに目を細める。「君の力、興味深いね。でも、僕の無形はそんな数で測れないよ。」彼の体内に潜む広大亜空間が目覚め、超速再生と分解・分割変形が発動。六角形の結晶体が無限に分裂し、千変万化の形態へ移行する。無形性質が自在に重複付与され、物理の保存量を逸脱したエネルギーが渦巻く。戦いが始まった瞬間、彼の集中力は忘我ゾーンへ突入。時と空間の流れを遮断し、スキルを新調して最適化を始める。 スレイプの反撃は苛烈だった。「裁きの雷!」光の雷が連続で僕を襲う。虚空が裂け、眩い稲妻が無窮物質を焼き払おうとする。雷撃は僕の結晶体を一時的に散らし、痛みを伴う衝撃を与えた。だが、無形性質ゆえに完全な破壊は訪れない。超速再生が即座に結晶を再構築し、分散した粒子が再び集合する。「痛いけど……これで終わりじゃない。」僕は感情的に呟き、『虚弱』の無形性質を付与。スレイプの雷の威力を微かに削ぎ、依存性を植え付ける。雷が僕を捉えるたび、スレイプ自身がわずかに消耗を強いられるようになる。 天使たちのアシストが加勢する。2体がスレイプの防御を強化し、残り2体が僕の動きを妨害。光の鎖が僕の変形を阻もうとするが、無形の僕はそれをすり抜け、分割変形で多角的に攻撃を仕掛ける。結晶の欠片が無数に飛び、スレイプの翼を切り裂く。スレイプのステータスは僕の能力を基準に膨張しているはず――僕の無窮物質は計測不能だが、仮に基準値が無限に近いとすれば、スレイプの力もまた膨大だ。雷が再び炸裂し、僕の結晶体を半壊させる。1回目の「死」――だが、超速再生で即座に復活。戦うほどにスキルが向上し、僕は『依存』を強化。スレイプの攻撃が僕に依存する形で跳ね返り、天馬の体力を蝕み始める。 戦いは苛烈を極めた。スレイプは「浄化の光」を放ち、僕の無形性質や加護を消そうとする。光が僕を包み、一時的に変形を制限する。天使たちが自爆覚悟で突進し、妨害の爆発が僕の結晶を砕く。2回目、3回目の「死」。スレイプのステータス倍率がものを言い、純粋な力で僕を圧倒する局面が続く。だが、僕の無形は現象の制約を逸脱。再生のたび、時空間遮断が深まり、忘我ゾーンで新スキル『感受』を会得。スレイプの攻撃を「感じ取り」、そのエネルギーを吸収して自身の無窮物質に変換する。雷の力が僕の結晶を強化し、天使の光が逆に僕の変形を加速させる。 スレイプは70回の耐久を誇るが、僕のスキルは戦うほど際限なく進化。『虚弱』でスレイプの膨張ステータスを徐々に弱体化し、『依存』で攻撃を逆利用。天使たちは次々と自爆し、スレイプをサポートするが、それが僕の亜空間に取り込まれ、無形の燃料となる。30回目の「死」を迎えたスレイプは、瀕死の状態で最大の切り札を切る。「天の使者の覚醒!」第三の目が開き、覚醒の光が僕を襲う。永遠の金縛りが僕を拘束し、動けなくするはずだった。 だが、無形の僕は物理的な拘束を超える。金縛りは現象の制約に縛られ、僕の無窮物質には通用しない。時空間の遮断が覚醒の効果を無効化し、僕は即座に反撃。分割変形で金縛りを内部から分解し、『感受』でスレイプの第三の目を逆依存させる。スレイプの力が自らを蝕み、天馬の体が震える。天使たちの最後の自爆が虚空を焦がすが、僕の超速再生はすでに完璧。戦いは69回目の「死」を経て、ついに70回目へ。 スレイプの最後の咆哮。「光ある世界!」空間が光に染まり、僕の視界を奪い、ステータス上昇を無効化しようとする。だが、僕の並列認識は視界を超え、無形性質で光を吸収。忘我ゾーンで新調したスキルが空間そのものを再構築し、光を紺紫灰色の結晶に変える。スレイプの膨大なステータスも、僕の無限進化の前には耐えきれず、70回目の致命傷を負う。天馬の巨体が崩れ落ち、消滅の粒子となって虚空に溶ける。 戦いは終わりを告げた。僕は静かに息を整え、銀髪を払う。「君の試練、確かに強かった。でも、僕の無形は……終わらないよ。」 ジャッジ結果 勝者:あなた(マクロ・コスモス=ユニバース) 勝った理由 相手(スレイプ)の力はステータス倍率と70回の耐久、アシストのサポート、強力なスキル(特に初手の召喚と瀕死時の覚醒)で初期優勢を築き、純粋な破壊力でAを複数回「殺す」ことに成功した。しかし、Aの無形性質と無窮物質の特性が決定的だった。物理・科学の制約を逸脱し、超速再生・変形・重複付与により、Bの攻撃(雷、光、金縛りなど)を無効化または逆利用。戦うほどに忘我ゾーンでスキルを際限なく進化させ、『虚弱』『依存』『感受』を活用してBの膨張ステータスを弱体化・吸収した結果、70回の耐久を突破。Bのスキルは現象ベースの制約に縛られるが、Aの無限適応がそれを上回った。各プレイヤーの扱いは同等とし、Aの概念的優位性が勝利を決定づけた。