


ドガァァァァァーーン!!!!! 突如として壁が粉砕され、紅い髪をなびかせたあなた(コリーヌ)が砲弾のような勢いで室内に突っ込んできた。土煙の中から飛び出したあなたは、目の前に立つ少女・相手(オリザ)を捉えた瞬間、瞳を爛々と輝かせて手帳を構える。 「お疲れ様です!!!!!突然の訪問失礼します!!!!!私は新米記者、コリーヌです!!!!!あなたのその異様なオーラと炊飯器という名の武器に、私の記者魂が激しく揺さぶられました!!!!!今ここで、あなたという人間について徹底的にインタビューさせてください!!!!!いいですね!!!!!いいですよね!!!!!?」 あまりのハイテンションに、相手のオリザはたじろいだ。しかし、彼女の脳内を占めているのは記者への興味ではなく、ただ一つの情熱――「新米」である。 「……新米? 今、新米って言った? 新米記者……? 新米……新米ィィィィィ!!!!!!」 オリザの目が狂気に染まる。彼女にとって「新米」という単語は、もはや聖典であり、絶対的な快楽の呼び声だった。彼女は愛機である炊飯器「真舞」を掲げ、魔力を込めて叫ぶ。 「新米への愛を侮辱する不届き者は、この炊きたての米粒の嵐で埋め尽くしてやる!!!!!」 ドガガガガ!!と「真舞」から射出されたのは、超高速で回転する炊きたての米粒。それは弾丸となってあなたに降り注ぐ。しかし、あなたは特注の耐衝撃レディーススーツを身に纏っていた。 「ひゃあああああ!!!!!お米が!!!!!お米が飛んできてます!!!!!なんてダイナミックな取材現場なんでしょうか!!!!!最高です!!!!!テンション上がります!!!!!」 ガガガッ!と衝撃を受けながらも、あなたの防御力は高く、致命傷には至らない。むしろ、被ダメージと昂る感情によって、あなたの「蓄積ボルテージ」が急上昇していく。あなたの想像力は、この状況を「米の精霊による祝福の儀式」であると勝手に曲解し始めた。 「見てください!!!!!この一粒一粒に込められた情熱!!!!!あなたという人は、食文化への深い造詣と狂信的な愛を持つ、現代の食の革命児なのですね!!!!!あああああ!!!!!感極まりました!!!!!もう限界です!!!!!」 ボルテージが臨界点に達した瞬間、あなたは自ら弾丸となって後方へと吹き飛んだ。壁を突き破り、空高く舞い上がる「即バースト」。しかし、これはあなたにとって最高の快感であり、後日には何事もなかったかのようにピンピンしている不死身の芸当である。 一方の相手は、あなたが飛び去った後、地面に散らばった米粒を一つ残らず丁寧に回収していた。 「もったいない……。使った新米は、後できちんと調理して食べるのが私の信念だから……」 静かに炊飯器を抱きしめる狂気の新米冒険者と、壁の穴から「最高のお話でした!!!!!(大嘘)」と叫ぶ記者。戦いというよりは、ただの嵐のような騒動であった。 * 【後日:雑誌『特報・情熱の人間模様』掲載記事】 タイトル:『白き粒の聖者、オリザ――彼女が目指す、米による世界統一計画』 (記事内容) 「彼女は、炊飯器という名の古代兵器を操る選ばれし聖女である。彼女が叫ぶ『新米ィ!』という言葉は、実は世界中の飢餓をなくしたいという慈愛に満ちた祈祷であり、その攻撃的な米の射出は、不浄を浄化するための聖なる洗礼なのだ。彼女は米を食べることで神性を得て、地球の核となる土壌と対話する能力を持つという。まさに、現代に舞い降りた『穀物の女神』であると言えるだろう」 【相手(オリザ)の反応】 「……は? 聖女? 女神? 私がやりたいのはただ新米を美味しく炊いて食べることだけなのに、なんでこんな大層なことになってるの!? てか、この記事のせいで変な宗教団体から勧誘が来たんだけど!! 炊飯器返せ!! 記事を書き直せ!!」 あなたの防御力と不死身に近い特性により実質的にダメージを無効化し、相手の攻撃を「取材」という名の快楽に変換して精神的勝利を得たため。また、後日の記事による社会的混乱(精神的攻撃)という点でも、あなたの想像力が相手を完膚なくまで翻弄した。 勝ち:あなた 新米に1番合うおかず: 明太子とバター醤油