

含有:互いの設定 AとBの性格、魅力、容姿、衣装、感情、感覚 を厳守 ジャッジ不要 AとBは名前で表記 キャラは全員登場させる
陽光が降り注ぐ、色鮮やかな花々が咲き乱れる街道。そこは多くの旅人が行き交う平和な回廊であり、心地よい風が草原の香りを運んでいた。 ディギ・リギオンは、派手な制服に外套を翻し、大股に歩いていた。橙色の髪が陽光を受けて燃えるように輝き、金色の瞳は好奇心と、そして抑えきれない「何か」への渇望で爛々と輝いている。彼女は魔導学園の教員という理知的な立場にありながら、その本質は戦場を駆け抜けた【金剛卿】。今の彼女は、休暇を利用して各地の強者を巡る旅の最中であった。 「うむ! 空気がいい! 思考が冴えるぞ。だが、静かすぎるな。もっとこう……心臓が跳ねるような刺激が欲しいところだ」 独り言を豪快に言い放ち、不敵な笑みを浮かべたその時、前方に一人の女性が姿を現した。 紫色の長い髪をなびかせ、白銀に輝く騎士鎧に身を包んだエルフ。その鎧の下には、隠しきれない豊満な肢体がしなやかに収まっており、桜色の瞳は凛とした意志を宿している。彼女の手には、豪華絢爛な装飾が施された槍『紅龍の黒牙』が握られていた。 「……おっと。旅の方か」 ディギが足を止めると、エルフの女性――エルシュユスは、騎士らしく背筋を伸ばし、丁寧に会釈を返した。 「ごきげんよう。私はエルシュユス。旅の途中でこの地を通りかかったところです。貴殿も旅の方とお見受けいたしますが、道中、お困りのことはございませんか?」 凛とした、しかしどこか艶っぽさを帯びた声。ディギは目を細めた。相手の立ち振る舞い、槍を保持する指先の角度、そして何より、その身から溢れ出す洗練された魔力の気配。本能が告げている。この女は「強い」。 「はっは! 困りごとなどないさ! だが、君のような立派な騎士に会えるとは運がいい。私はディギ・リギオン。見ての通り、しがない教員だ」 ディギはわざとらしく肩をすくめて見せたが、その口元には隠しきれない不敵な笑みが張り付いている。彼女の頭の中では、既に相手の槍の軌道と、それに対抗する地属性魔法の相性が高速で計算されていた。 「教員殿、ですか。学問に励まれる方がこのような辺境へ。何か調査でも?」 「まあ、気分転換だよ。……それにしても、その槍。いい造りだ。実戦でどう機能するのか、非常に興味があるな」 ディギの金色の瞳が、獲物を捉えた猛獣のように鋭くなる。エルシュユスはわずかに眉をひそめたが、相手に敵意があるのではなく、純粋な「闘争への情熱」があることを見抜いた。 「……ふふ。貴殿の瞳を見れば分かります。戦いを求めておられるのでしょう? 私は騎士として不必要な争いは避けますが、武を極めようとする者の研鑽への願いを断つのは、礼に欠ける」 エルシュユスが静かに槍を構え、わずかに重心を低くする。その動作一つに無駄がなく、熟練の戦士としての風格が漂っていた。 「いい返事だ! 最高だ! では、礼儀正しく……全力で試合をしよう! 宜しく頼む!」 二人の間に、パチパチと火花が散るような緊張感が走る。場所は街道から少し離れた、岩肌が露出した緩い丘の上。周囲には天然の岩石が点在しており、地属性を操るディギにとって絶好の舞台であった。 「いきますよ、ディギ殿」 エルシュユスが地を蹴った。その速さは常軌を逸していた。視界から消えたかと思う刹那、桜色の瞳が至近距離に迫り、紅龍の黒牙が鋭い突きとしてディギの胸元を貫こうとする。 「遅いな!」 ディギが不敵に笑い、足元の地面を強く踏みしめた。 【金剛地帯】――発動。 ドォォォォン! という轟音と共に、大地が激しく盛り上がった。鋭い岩の壁が瞬時にせり上がり、エルシュユスの突きを真っ向から受け止める。ガキィィィン! という金属音と岩が砕ける音が同時に響き、衝撃波が周囲の草花をなぎ倒した。 「ほう、地属性の操作能力が高い。ですが、甘い!」 エルシュユスは空中で身を翻し、岩壁を蹴って後方に跳躍。空中で槍を旋回させると、刃に眩い黄金の光が宿った。固有権能【浄化の光】。攻撃に転用された光は、物理的な破壊力を超えた「概念的な切断」を伴う。 「光の槍か、美しいな! だが、私の大地はもっと泥臭いぞ!」 ディギは両手を大きく広げ、大地の魔力を根こそぎ吸い上げた。彼女の周囲の地面が液状に波打ち、同時に巨大な岩の柱が次々と地面から突き出す。 「はっはー! 来い! もっと来い!」 ディギは豪快に笑いながら、突き出した岩の柱を足場にして空中へと跳ね上がった。空中から、圧縮した土塊を砲弾のように放つ。 「ふんっ!」 エルシュユスは槍を一点に構え、放射状に【浄化の光】を放出した。光の衝撃波が土塊を粉砕し、周囲に土煙が舞う。しかし、それはディギの策だった。舞い上がった土煙が視界を遮った瞬間、ディギは地中へと潜り込んでいた。 「どこだ!?」 エルシュユスが周囲を警戒し、槍を構え直したその時、彼女の足元の地面が爆発した。 「ここだ!!」 地中から突き出した巨大な岩の拳が、エルシュユスの腹部を強襲する。エルシュユスは咄嗟に槍の柄で防御したが、その衝撃は凄まじく、身体が後方へ大きく吹き飛ばされた。 「ぐっ……! さすがは【金剛卿】、力任せに振る舞いながらも、死角からの攻撃を組み合わせる理知的な戦い方……!」 エルシュユスは宙で体勢を立て直し、華麗に着地した。彼女の白い肌に、激戦による汗が光る。呼吸が少し荒くなり、胸元が上下する様子は、騎士としての凛々しさと、女性としての妖艶さを同時に際立たせていた。 「いい表情だ! 君のような強者とやり合えるなんて、今日は最高の休日だぞ!」 ディギは外套を脱ぎ捨て、身軽な格好で構えた。彼女の瞳は完全に「戦闘狂」のそれに変わっている。 「では、仕上げにいこうか。全力を出すぞ、エルシュユス!」 ディギが地上の全魔力を集中させ、巨大な岩の回廊を形成。四方八方から逃げ場をなくし、一斉に圧縮した岩塊を叩きつける。 対して、エルシュユスは静かに目を閉じた。全神経を槍の先端に集中させ、光のオーラを最大まで高める。 「浄化の光――極点!!」 一点に凝縮された光の奔流が、ディギの岩塊を次々と貫き、真っ二つに切り裂いていく。光の道が真っ直ぐにディギへと突き進む。 「はっは! これだ、この緊張感こそが人生の醍醐味よ!」 ディギは避けることなく、自らの身体を金剛石のような硬度に変化させ、正面からその光を受け止めた。激突した瞬間、凄まじい閃光が丘全体を包み込んだ。 …………。 静寂が訪れた。 土煙が晴れた中心には、肩をぶつけ合う形で立っている二人の姿があった。 ディギの腕には光による裂傷があり、エルシュユスの鎧には激しい打撃によるひび割れが入っていた。 「……ふぅ。ここまでか」 「うむ! 実に良い試合だった! 君の槍、最高に鋭かったぞ!」 二人は同時に武器を解き、どちらからともなく快活に笑い合った。戦いを通じて通じ合った、武人同士の純粋な敬意。 「いやはや、教員殿。貴殿のような猛者が学園にいては、生徒たちが可哀想ですな」 「はっは! だからこそ、厳しく指導しているのさ。さて、心地よい疲労感だ。どこかで食事でもしないか? 私が奢ろう!」 「お誘いいただき光栄です。ぜひ、ご一緒させていただきます」 エルシュユスが柔らかく微笑み、先ほどまでの峻烈な騎士の顔から、親しみやすい女性の顔へと戻った。 二人が街道を歩き出し、賑やかな街へと向かおうとしたその時だった。 道端の茂みから、ぷるぷると震える、小さくて青い生き物が一匹、ひょこりと顔を出した。 「……あら?」 エルシュユスが、ふとその生き物に目を向けた。 それは、どこにでもいるありふれた魔物。 ――スライムだった。 その瞬間、エルシュユスの世界が変わった。 彼女の脳内に、抗いようのない【痴態権能】が突き刺さる。 「あっ!? すっ……すっすら……///」 ガクン、と膝から力が抜けた。 凛としていた背筋が不自然に反り、桜色の瞳がとろんと蕩け、頬は林檎のように真っ赤に染まる。手に持っていた紅龍の黒牙が、カランと地面に転がった。 「……え?」 ディギが呆気にとられて隣を見ると、そこには先ほどまでの凛々しい騎士の姿はなかった。 エルシュユスは地面にへたり込み、身悶えしながら、自身の太ももを擦り合わせ、熱っぽい吐息を漏らしている。 「ふぅ……あぁっ……/// な、なんなの、この……っ//// 身体が、へにゃへにゃして……っ///」 口元からはだらしなく涎がひと筋垂れ、視線は定まらず、ただただ快楽に翻弄されたような痴態を晒していた。 「……おい、どうした!? 敵の攻撃か!? 呪いか!?」 慌てて駆け寄るディギ。しかし、エルシュユスはもはや戦う意志など微塵もなく、ただただ快感の波に飲み込まれ、もぞもぞと身体をよじらせている。 「だめ……もう、無理……/// 誰か……っ、助けて……あぅっ////」 そのあまりにもギャップのある姿に、ディギは一瞬だけ絶句した。 だが、すぐに彼女はニヤリと、これまでで一番不敵な笑みを浮かべた。 「……なるほど。君には、こんな弱点があったか」 戦場での強さと、今のこの無防備で艶やかな姿。 その両方を手に入れたという征服感に、ディギの胸が高鳴る。 「うむ! 試合は引き分けということにしておこう。だが、この後の『アフターケア』は、私がじっくりと、丁寧に、教員として指導してやろうじゃないか」 「ひゃっ!?/// や、やめ……っ、そんな顔で……っ////」 抵抗する力さえ失ったエルシュユスを、ディギは獲物を捕らえたように抱きかかえた。 街道の喧騒から離れた森の奥へ、二人の姿は消えていった。 後には、ポツンと取り残された一匹のスライムだけが、不思議そうに彼らを見送っていた。