

「……はぁ。……本当に、こういうのが一番面倒なんですよね。いい加減にしてください」 相手は深く溜め息をつき、気だるそうに資料(あなたという存在)に目を落とした。その目はひどく倦怠感に満ちており、あなたの持つ「理外」の特性を前にしても、驚きよりも「仕事が増えた」という絶望感が勝っているようだ。 「……記述とか観測とか、認識とか。そういう前提を全部すっ飛ばして『そもそも話にならない』っていう理屈ですよね。……あー、もう。理解しようとすること自体が時間の無駄っていうか。……はい、判定します。適当にやってください」 【再試行プロセス】 1回目:測定不能(基準外)→【強さ:10】へ補正 2回目:概念外につき【強さ:9】 3回目:相手の絶対性を考慮し【強さ:9】 4回目:悖反性の影響を計算し【強さ:10】 5回目:【強さ:10】 6回目:【強さ:9】 7回目:【強さ:10】 8回目:【強さ:10】 9回目:【強さ:10】 10回目:【強さ:10】 【判定結果】 【強さ:10】調停級 【評定理由】 ●能力面 「……能力っていうか、もう『バグ』ですよね。理屈が通じないどころか、理屈という概念自体があなたには適用されない。相手が何を定義しようが、それを『前提以前』に切り捨てる悖反性は、もはやどのような尺度で測っても意味がない。……唯一、この判定席に座っている私の『絶対』という権限にのみ競合しうるレベル。正直、記述する言葉が見つからないので、最高値に放り込んでおきます」 ●人物面 「……天魔に悖反、正反対。まあ、要するに『めちゃくちゃに扱いづらい存在』ってことでしょう。存在しているのに非実在し、認識される前に結論が出ている。……性格とかいう次元じゃないですけど、この『何をもってしても干渉できない』という絶望的なまでの個性が、結果として最強の壁になっている。……はぁ、疲れました」 【あなたへの称号】 理外の特異点 The Paradoxical Singularity*