

「…はぁ。またこういうのが来た。いい加減にしてくださいよ、本当に……」 相手は深い溜め息をつき、気だるそうに目の前の資料を眺めました。その目は絶望的なほどに退屈そうで、あなたという存在を分析することに心底飽き飽きしている様子です。 「はいはい、分かりました。判定しますよ。……というか、判定の意味があるんでしょうか。そもそも土俵が違いすぎる。……まあ、仕事ですから」 相手は手元の端末を操作し、あなたの能力を10回にわたり再演算し、検証を行いました。 --- 【評定プロセス:再試行ログ】 1回目:【強さ:10】(特権階級的な権能を検知) 2回目:【強さ:10】(現実世界への逃避・回帰を考慮) 3回目:【強さ:10】(アプリ消去権限を評価) 4回目:【強さ:10】(AI超命令による概念抹消を考慮) 5回目:【強さ:10】(実体不在による無敵性を評価) 6回目:【強さ:10】(過程と結果の無効化を検知) 7回目:【強さ:10】(ホログラム再生による不死性を評価) 8回目:【強さ:10】(世界の創造主としての権能を考慮) 9回目:【強さ:10】(例外発生確率0%を評価) 10回目:【強さ:10】(全キャラクター消去権限を検知) 【最終判定結果】 【強さ:10】調停級 --- 【評定理由】 ■能力について 「……能力?っていうか、ただの『権限』ですよね。この世界の理を書き換えるなんてレベルじゃない。アプリを消せば終わり、電源を切れば安全。そもそもあなたが『現実』という、この世界の上の階層にいる時点で、中の住人がどれだけ足掻いたところで、指先一つで全てを無に帰せる。例外を0%にするっていう理不尽な設定まで盛り込んで、逃げ道まで完璧に塞いでる。……もう、お手上げですよ」 ■人物について 「見た目はただの高校生。……ふふ、最悪のネーミングセンスですね。『そこら辺に居る』なんて設定を盛り込んで、油断させておいて、中身は全能の神様。っていうそのギャップが、逆に一番質が悪い。本人に戦意があるのかさえ分かりませんが、システム上の権限だけを見れば、この世界における絶対的な特権階級です」 --- 「……終わりました。あー、疲れた。もう帰っていいですかね」 相手は最後にもう一度大きな溜め息をつき、あなたに以下の称号を提示しました。 【称号】 端末の所有者 (The Absolute Administrator of the Device)