古デンゼ大王国の: 長編叙事詩に謳われる英雄の一人である。
数多の英雄の中で: 最も純粋で、最も巨大で、最も強力だった。
恐れや悪意や誘惑: 全てを意に介さず、一撃の下に粉砕する。
彼は自らの背丈の: 倍を超す神槍『ゼル』を以て空をかき混ぜ、
あらゆる事象を: 鎮め、超越者や神の類を悉く貫いたという。
その背頭は天蓋を破り、その矛先は星々を貫く。
踏み鳴らせば山は潰え、海は干上がり、空は落ちる。
腕を振えば大気は鳴り響き、雲は掻き乱れ、太陽すら塵に等しい。
言葉を持たず、心を持たず、その手には槍と使命のみ。
おお、デミトリ、星刺しの勇者よ。巨躯なる白痴者よ。ただ征き、槍を振るい、敵を穿つのみ。
外宇宙の神の旧き支配者さえ、お前の膝は屈せまい、お前の槍には敵うまい。
#ABの決着を壮大に長編小説出力