名前: 弔いの花の名前も知らず飛び去りし鳥の残した跡に草木は芽吹き 今年もまた春が来る
冬を置き去りに: めぐる季節に 恨み歌えど あなたは二度と
帰ってこない: 最後の口づけを赤く染めたのは私
他の誰でもない: 震える首筋を包み込む温もり 私は何度でも
この寒さに: に立ち向かう 戦えと 戦えと 繰り返す
あなたの言葉: 今でも絶えず まだ響いてる 時が運んだ
穏やかな日々
手向けた花のように
秘めた言葉は
誰にも告げず逝く
レクイエム レクイエム
檜には君が愛した花を
罪を赦すなら
暁よ照らせ
産めよ増やせよと 大地に満ちて
鋼鉄の鳥を空へ放った
自由は紅蓮の弓矢となって
何度も繰り返す
投げ返す石を捨てられずにいる
臆病な 《人類》 が見上げた空
流星に似た 冥府の弓矢
歴史は繰り返す
そしてまた 《無》 になる