名前: 何かが欲しくて伸ばした手は黄昏に染まる 何処かへ行きたくて駈け出した足で誰かを―
踏み潰した: 弓矢のように飛び出した自由を夢見た奴隷は
いくつもの: 《心臓》見送って 紅に染る鳥と成る 屍を
敷き詰めた道は: 争いを辿り 海を越え ただ大きく地を
鳴らしながら: それでも進み続ける 宵闇の地平で
根を張るように: 誰かを待つ―
俺達は奴隷じゃねぇ 生まれた時から自由だ
虚勢を張って 虚構を生きる
真実が 現実に 成るまで
息の根を止めてみろ
口先だけの正義じゃ 届かない
《壁を破壊した者達》は 進み続ける!
この残酷な壁の世界
例え何処へ逃げても
落日に追われ羽を捥がれ
夜明けの詩を待ち侘びる
時に愛の名を欺いて
衝撃と絶望を飼い慣らし
ただ悪魔と蔑まれても
同じ樹の下にいたかった