名前を聞くと: 田中だったと思います
年齢を聞くと: 四十くらいじゃないですかね
職業を聞いても: それ、別の田中じゃないですか
本人確認すると: 写真を見ると「似てますね」と言う
困ったことに: 自分のことなのに確信がない
能力名:たぶん違う人です
相手が田中を殴れば、殴られたのはたぶん別の田中。消せば、消えたのもたぶん別人。見破った能力も、それが自分のものかは怪しい。狙いを本人・魂・存在まで絞っても、当たった相手と今ここにいる自分が同じ人とは限らない。勝ったなら勝ったで「それ、僕でした?」。間違いが判るたび訂正だけが残り、相手が戦っていた人物だけが最後まで定まらない。本人にも分からない。「田中って、どの田中です?」