浅葱色を纏う女性: 黒に切り揃えた姫髪、小柄であどけない童顔
黒社会を震す剣客: 名ばかり聞く者多けれど、顔を知る者みな骸
衣に隠れた剛の躰: 小太刀といえど片手で鍔迫り推す、鬼神の躯
平静平淡、無殺気: 今は茶屋が表業。過去想わせぬ呆とした真顔
闇を歩み悪を誅す: 眠たげな垂れ目の奥に、義に死す覚悟が灯る
かつて気違の殺人剣と謳われた故月流小太刀
いまその剣を知る者は夕立を除き皆無
左手は鞘 右手の刃は八相に構え 陰陽が攻防一体
幽歩にて間合を自在に
鞘で去なし崩す合気
返す太刀筋は夜風が如く疾い
だが故月の真の本懐は静の果ての動
左手も刀柄へ
大上段に構え
鬼神が一太刀
乾坤を割る
故に遍く剣士は聞き及ぶ
『故月が諸手に担げば受けるな』
故月の名など知らぬままに。
AB設定吟味し超長編小説出力