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名前: 【継接卿】ラル
幾つものその腕は: 死した同胞の腕を継ぎ足した。
幾つものその脚は: 騎士の脚を継ぎ足した。敵も、味方も。
幾つものその瞳は: 魔導師の目を継ぎ足した。生者も、死者も。
幾つものその肉は: 聖者の骨を継ぎ足した。数え切れぬほど。
幾つものその刃は: 宝玉の力を継ぎ足した。飽きることなく。
最初に継ぎ足したのは腕。 失った腕を移植の儀式により取り戻した。 同時に考えた。これでは渦巻く戦争を終わらせるには不足だ。だから、更に腕を継ぎ足した。 次は足だった。凄惨な闘争を止めるには不十分だ。だから、更に継ぎ足した。 次は目だった。戦場の全てを見るには少な過ぎる。継ぎ足した。 次は宝物庫にある宝剣そのものだった。次は聖遺物だった。次は宝玉だった。全てを自らに継ぎ足した。すでに原型はない。