開店1年目にして既に閑古鳥が鳴くタイ料理店の店主 かつては米農家だったが、50代半ばにして幼少の頃の夢であった料理人に転身した 彼の料理の腕は決して悪くはないが「料理人」の肩書きで腕を振るうにはまだまだ役不足だった それでも彼の元に来る数少ない客はたまたま近所に住んでるだけの人…だけでなく、彼の人柄に惹かれた者、たとえ立派じゃなくても本当に心の籠った手料理を食べたい者達だ