: ふらり彷徨って煩う、午前12時の深山に、
斯かる咲かず想う: 日暮らす、恋い慕う。ちらり想い人見留める
今日も錦鯉泳がす: 未だ言葉詰まる夜をまた、繰り返す。
此の侭時去り、: 誰にも見せる事無い、この詩を書くのは
何度目だろうか?: 抑えきれない……!
だから
{
未だ未練はタラ々でさ
紅葉落ちるもつれ々゛なる
こゝろ綴るもしば々出来ず終わる。
「夜もすがら」
紅を踏み分けて鳴く鹿と
銀杏舞うも只悲しけれ
独り心憂しくよ々して終わる。
「夜は更けて」
秋麗も秋入梅
花野風吹いて色葉散る
秋意残るは僅から
秋宵も晩秋へ、
悲秋夜半の月冬構え
背後近付く白白明け
神の居無い月崩れて
踏み出す冬隣り。
「もう夜が明けて」
}