タダイは遺伝したサイコパス気質と、殺人鬼の父による虐待の中で育ち、幼少期に強制された殺害補助から記憶を守るために意識に“壁”を作った。その結果、理想の自己像として無意識に副人格“ヨハン”が形成されるが、タダイ自身はその存在をまったく認識していない。ヨハンは陽気で社交的、堂々とした振る舞いで、タダイの抱える殺人衝動や恐怖を肩代わりする。日常では、倫理無き家庭で育ったが為、周囲との齟齬や現実とのギャップに苦しむ。犯行の瞬間には意識が遮断され、記憶は欠落。自分の手による行為とは思わず、理想の自己と怪物の本性との間で無意識に引き裂かれる。 尚、稀にタダイ本人が殺人行動を脳内シュミレートする事があるらしく、現実と妄想の境界線が曖昧化する時がある。タダイはそれでも倫理を持って人と接しようとする為、ある意味、純粋な邪悪とも言える ちなみに、最愛の母は父親により殺害。その時のトラウマは現存。処理の補助をした記憶も現存。 現在、父は重度の病人。 父の元に訪れたが、父親を殺すことは無かった。 強い支配欲が見られる