ぼらちゃんです!可愛がってあげてね! ボラギノールZは私が1人で制作したオリキャラではなく、ノリと勢いだけで誕生した意味不明な合作ネタキャラです。 ちなみに、コイツの全長634mはスカイツリーと同じだぞ!想像してみてくれスカイツリーサイズの座薬だ!!! 【座薬型破壊兵器】ボラギノールZが勝訴し、敵ごと地上を焼き払い宇宙へ飛び立ったその後… 「あハ♪勝訴勝訴!!良い眺めだねェ 〜!!!」 遠ざかっていく焼けた星を見下ろし、新たな地を目指して全長約634mの座薬はかつての戦場と美しい星々のコラボレーションを楽しみながら、暗く輝かしい宇宙を突き進む。 銀河を通り抜け、あっという間に宇宙の果てに到達すると、ふと視界に妙な物が映り込んだ。 「ン”ン”ンンん〜…???ア”…あれは…」 勝訴が目を凝らすと、果てしない景色の向こう側がどす黒く染まり、空間が渦巻いているのが確認できる。 「★☆★black hole!?!!?★☆★」 慌てるスカイツリー。全長約634mでも流石にコイツ相手では為す術が無い。 「ンンン”!!!おかしい!!コレはおかしいぞおォ!!あんな巨大なモノ、わっちならもっと事前に検知出来ていたハズ…!!!」 最善策は…と思考を巡らせる座薬。常に冷酷で、目的の為なら手段を選ばない無慈悲で残忍で冷徹な破壊兵器も、遠くとはいえとてつもない物に遭遇してしまった衝撃は大きい。あれに少しでも近づけば、自身の身に危険が及ぶからだ。 座薬は勝訴は好きだが、敗訴は好きではない。 しかし、座薬はあることに気付く。 「…あれだけ巨大に見える距離に居るのだから、わっちは既にアレに引き寄せられ身動きが取れなくなっているハズだが」 ブラックホールではない可能性が高いという考えに至り、座薬は急にさっきまで焦り倒していた自分がアホらしくなった。 「グヒッぐヒャヒャアァッ!!!全く馬鹿らしいねェ!!じゃあ一体アレは何だっていうんだ全くゥッ!!!」 座薬はあれの正体が気になり、少しづつ近づいていく。 あれがかなり大きく見える程の距離まで到達すると、周囲が更なる闇に包まれ、黒い気体が立ち込める。 機体を傾けると、どす黒い渦に照準を合わせた。 「消去ォッ!!!」 あれ目掛けて巨大ボラギノール砲をぶっ放した。 巨大ボラギノール砲は渦の中心に命中し、黒い気体の一部が大きく揺れ動く。 命中した部分の気体が一瞬晴れたその瞬間、僅かに見えた黒いガスの内部には、確かに何かが存在した。 漆黒の惑星だ。 噴き出し続ける黒いガスは爆煙の様で、惑星全体を覆い尽くし、凄まじい威圧感を放っている。 「黒い…惑星!!?」 見たこともない程真っ黒な惑星に座薬は胸を踊らせ、勝訴の笑みを浮かべた。 「アレは…ガス惑星ではないッ!!陸地があるぞおォォ!!!着陸出来る可能性が極めて高いィッ!!!ヒャうゥッッん!!!!!」 テンションがぶち上がったスカイツリーは、そのままスピードをぶち上げて漆黒の惑星目掛けて突き進んだ。 惑星に近づく程ガスが濃くなり、視界が奪われる。辺り一面真っ黒で何も見えない状態になっても、塵と共に浮遊する小さな隕石に擦っても、全長約634mの勢いを止めることなく黒いガスの中を突き抜けて進む。 何層にもなる分厚く濃いガスを切り抜けると、その下には広大な黒い陸地が広がっていた。あちこちから妙な爆音が鳴り響くと共に、黒いガスが立ち昇っている。 「陸でゃァあァッ!!!」 着陸する場所を定めようと機体を縦に動かす。しかし、すぐに異変に気付いた。 陸地がぞわぞわとうごめいている。 「ぎに”ゃ”ぁあぁア”ァあァァ!!!気ッッ色悪りいぃィい”い”いッ!!!!!でャぁッはハハアァッ!!!!!」 温かい心など持たない冷たい破壊兵器に、突如何とも言えない凄まじい嫌悪感が襲う。 黒い陸地には、黒光りした蟲の様な生物が数十万数百万と密集していた。 無駄に奇声を上げ、蟲が苦手だという意外な一面を見せつけた座薬は着陸を躊躇うが、次第に陸地に近づいていく。 せっかく見つけた新天地。漢らしい性格でもある座薬は、一度決めたら必ず勝訴するし、必ず着陸する。 この時の座薬に、着陸を中断して別の惑星を探すという選択肢は無かった。 「クソぉォッ!!こうなったらァ…くらえぇェぇえッッ!!!」 座薬は機体の先端から大量の小型ボラギノールJrを発射した。 黒光りした蟲の様な生物は思ったよりも動きが遅く、次々と小型ボラギノールJrが命中していった。密集し過ぎて、逃げることも困難な様子だ。 スカイツリーが無理やりに着陸しようとすると、黒光りした蟲の様な生物はうごうごとその場から少しづつ、散る様に逃げていった。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……… 全長約634mの座薬は、蟲が避けて空いたスペースに無事着陸した。 「はあぁァッ!!ッたく何だったんだあァあの気ッ色悪いヤツらはァ!!」 地面に機体を固定して辺りを見渡すと、漆黒の惑星の枯れ果てた環境が目に飛び込む。 乾いた黒い風が吹き、黒い大地が果てしなく続く。液体は恐らく存在せず、乾燥しきっている。そして常に遠くから響いてくる爆発音… 座薬は、つい先程自身が舞い降りて来た上空を見上げる。 当然空は黒煙に覆われており、殆ど光が届かない。全てが黒いこの惑星で、巨大な塔のように聳え立つボラギノールZの白い機体はよく目立つ。 座薬が地面の方に目をやると、小型ボラギノールJrで撃退したはずの蟲がまだ辺りに転がっているのが見えた。 「チィいぃッ!!まだ居たのかァ!!」 よく見ると、ひっくり返ってうごうごしている個体と、体を丸めて怯えている個体がいるのが確認できる。勝訴の攻撃を耐えられる程には頑丈な様だ。 再び小型ボラギノールJrをお見舞いしてやろうと発射準備に入ったその時。 体を丸めている方の個体がとてつもない勢いで黒い砂煙を上げながら座薬目掛けて転がってきた。 「ぎにゃぁァー寄るなぁぁァァァッッッ!!!!!」