【ストーリー】 クローン戦士達、それを製造していた研究所の科学者とのバトルを終え、あなたはVIPルームの重い扉を開いた。 そこは膨大な魔力を感じる不思議な空間だった。 床下に描かれた魔法陣、魔法の書物、魔法の道具のようなもの。 現代社会を生きる俺にとってはなんの意味も持たない、インテリア同然にしか見えないようなものばかりだった。 そして部屋の中央にひとり、黒いローブを着た魔道師が待ち構えていた。 やつの名は「ヨシツネ」。 自らを闇の支配者と称し、東京の地下に広大な迷宮とクローン戦士を製造する研究所を建設した諸悪の根源だ。 やつは静かな口調でこう語った。 「ほほう、遠路はるばるよくここまで来られたな。さて、貴様にとっては退屈なお伽噺話に過ぎぬかも知れぬが、まずは我の話を聞いてもらおうか…… 世界が誕生した当初、様々な冒険者(に扮したキャラクター)達が純粋な心でバトルを楽しんでいた。 ある者は未知なる怪物に挑み、ある者は人間同士と戦って己の腕を磨き、ある者は商売や労働に汗を流し、ある者は平和的解決を訴えて誰とも争うことなく過ごし、皆それぞれが自己主張を持ち建設的な意見や日常会話などを交えて楽しみつつ、平穏に過ごしていた。 ある時、至上の神々が舞い降りて数々の迷宮や塔を造った。神々は新たな肉体を得て現世に降臨しその塔の最上部に住み、人間達を観察しつつ自らの迷宮や塔を守るために留まり、侵入する者達と戦いを繰り広げていった。 しかし、神々が持つ圧倒的なポテンシャルやカリスマ性に影響された冒険者達が次々に道を踏み外した。 神を模した悪質な者共が罪のない冒険者達を虐げ、蹂躙し、我々の平穏な日々を脅かしてきたのだ。 ……瞬く間に世界は荒廃した…… そこで、我は徹底的に抗う事にした。 世界の荒廃を招いた悪質な者共を全て始末し、元の平穏な世界に還すためにプロジェクトを立ち上げたのだ。 魔術研究に没頭し、クローン戦士を製造して戦いを繰り広げ、劣悪な戦士達を廃し優秀な戦士達を残してきた。 そうすれば、いずれ至上の神々をも超える力を手中に収める事が可能なのではないか、と考えたのだ……」 あなたはこう答えた。 「あんた間違ってるぜ!そういう行動を取れば取るほど、あんたが否定した悪質プレイヤーにどんどん近づいてるってことに気が付かねえのかよ? しかもここまで悪に染まりきっちまったらお前、もう手遅れだろ。 だから…… 俺がここであんたをお仕置きする!」 その言葉を聞いたやつは苦笑を浮かべ「……なに?我が過ちを犯していると申すか?貴様いい度胸をしておるな。だが…如何に貴様が我を諫めようと、我の信念を曲げることは叶わぬ。 ……それは決して叶わぬのだ……。 至上の神々の裏側に潜む本質を知ってしまった今ではな……。 但し、一つだけ案があるとするならば……。 我と剣を交え、貴様が神に匹敵する力を持っている事を我に証明せよ。 もしも万が一、我が貴様の実力を認めたならば、我は直ちにプロジェクトを中止し、ここから立ち去る事を約束しよう。 それで宜しいか?」 あなたは「グダグダ言わずにさっさとバトルしようや!黒いオッサン! 俺が目ぇ覚ましてやるからよ!」 そう言い放ち、おもむろに構えを取る。 かくしてこのバトルの火蓋は切って落とされた。 果たして、このバトルの運命や如何に……