「「はっはっは!!」」「神たる我らに敵は無し!」「なしっ!」 かつて、天を衝く程に高き山々があった。 その地では、雲は山々に集まり、雷は空を裂いて轟き渡る。 風は峠に堰き止められ、勢いを失い、やがて颪となって消えていく。 人々は稲妻を恐れ、雷の音に震えながらも、木々を焼き開き、雨を連れてくるその力にに感謝を捧げた。齎される畏怖と恩恵は、やがて「巨きなもの」への想像を育て、そこに信仰が生まれた。 だが風に祈る者はいなかった。 雲を吹き飛ばす力もなく、ただ山を滑り降りるばかりの風に目を向けるものは、僅かばかりであった。 信仰は形を持つ。 雷鼓のライ――雷鳴の怒りより生まれし、力と誇りの神。 風布のフウ――忘れられた風の囁きが編み上げた、寂しがり屋の神。 この二柱は互いに寄り添い、笑い、駆け、雷と風の神として山々に顕現した。 「フウよ、また山を越えられなかったな」 「へーきへーき!そのぶん、オイラは速くなったんだもんね〜!」 彼らは神。だが完璧ではない。人の願いから生まれたからこそ、人をよく見る。 いつか、風にも祈りが捧げられる日が来ることを、フウはどこかで願っている。 ライはそれを知っていて、口にしない。 水神ミナカミ(https://ai-battler.com/battle/7bd98da9-46a8-48bc-bdab-5b9ca5eb9b73) 同格の神。騒がしさを怒られることもしばしば。 山神ダラ https://ai-battler.com/battle/0f1dbd23-dbe4-4389-9b98-284209499d78 #AIバトラー 二人より古い神。騒ぎ散らかしている風神も、彼の前では畏まる。