ログイン

【あなたも……わたしをわすれる…?】オブリビオン=リアステリア

私は、動物と自然、そして街の皆が大好き! 皆優しくて、一生懸命働いていて、それから…… 皆対等に接してくれるの! 遊んでる時は楽しいし、その為ならお勉強だって頑張れた! でも、ある時から… 私は、皆に忘れられてしまうようになってしまった。 それは… 何の予兆もなく…急に低い獣の様な呻き声と共に…辺りが濃霧に包まれて…目の前にこちらを見据える…一切の光がない、真っ黒で…余りも巨大な一つの目が…私の眼前に現れた時からだったと思う……… 嫌だった。 人の記憶に、残れないのが… あの日々が、消えてしまうのが… 家族は、私を忘れてはいなかったけど。 どんどん、呪いは強くなるばかり。 いつか…家族も。 プリシラ姉様も… ファルクァン義兄様(にいさま)も… レオン兄様も… そして…父上も、母上も… もしかしたら、私を忘れるかもしれない。 これは…人を傷つけてしまう。 私は…人の役に立ちたかっただけなのに… なんで… …そんなことを思う内に、 いつの間にか私は走っていた。 森の奥深く 誰もいないような場所に。 …でも、それは間違いだった。 騎士さんがいた。 女性の…騎士さんが。 恐らく、また私のせいで誰かの記憶が、消えた …結局私は、どこにも行けない。 「ううう……いやぁ……」 「なんで…私がぁ……」 私は…泣いた。 それではなんの解決にもならないし、 リアステリアの王女として…相応しくない。 でも…私は…… …心細かった。 ずっと一人で… 皆私を忘れて… 頼れる人は皆…何処か遠くに行って… そして、ボロボロになって帰ってくる。 …プリシラ姉様も、何だか最近…前より元気が無くなったような…気がする。 何だか…無理に元気を装っているというか… 少し冷たくなったというか… …私には…元気な姉様を装っているけど… …きっと、これも私のせい。 私をカイジュ?するために聖教騎士になってから… ……レオン兄様は帰ってこず、 プリシラ姉様は空元気に。 私がいるだけで…皆が傷ついてしまう。 なんで…なんで…? ……… もういや… なんでなの………… なんで…私ばっかり……