SCP-███ オブジェクトクラス: Euclid 特別収容プロトコル: SCP-███(以下:対象と表記)の収容は、サイト-81█に特別設計された収容室で行われます。収容室には高強度の耐衝撃シールドを設置し、二重ロックシステムを導入してください。職員は対象に接触する際、常に最小二人にて行動し、武装した機動部隊による警備を徹底しなければなりません。 対象に接触した全職員は、精神検査を実施し影響が見られる場合にはAクラス記憶処理を実施します。 SCP-███-JP-Aの調査は事案██-1の発生以降対象の収容違反を招く可能性を含むとして無期限に中止されています。 説明: SCP-███は異常な身体能力、戦闘能力、再生能力、精神干渉能力を有する人型実体です。対象の異常性により対象を中心に半径1kmのあらゆる存在の現実性の強度は常に2.0hmに保たれます。また対象は物理攻撃への強力な耐性に加え、精神干渉に対する完全耐性、毒物に対する完全耐性、極端に低い現実性による影響や現実改変/奇跡論的な干渉に対し、ほぼ完全な耐性を持つことが確認されています。対象はこれらの能力の他に物理法則を無視した剣術を使用することが確認されています。これらの異常性を有しながら対象の外見的特徴に明らかな異常は見受けられません。また対象は高い知性を持ち、あらゆる言語を瞬時に習得可能なため会話による意思疎通が容易に可能です、このことから対象を対話により財団の制御下に置く試みが実施されています。 SCP-███-Aは刀身65.6cmの日本刀のような外見の刀剣です、刀身は現在地球上で確認されるいかなる金属/合金とも一致しない性質、耐久性持ちます。また刀剣全体に奇跡論術式が組み込まれており、顕現中はSCP-███-AからEVEが放出されアスペクト放射による小規模な現実歪曲が発生しています。しかしながらこのような持続的な奇跡論の行使によるバックラッシュの発生は現在に至るまで観測されておらず、Type Blackによる奇跡論行使の性質との類似が確認されています。 対象は戦闘時SCP-███-Aを異空間から瞬時に呼び出し戦闘を行います。このプロセスを妨害する試みは現在に至るまで全て失敗に終わっています。 【インタビュー記録███-1】 インタビュー対象: SCP-███ インタビュアー: 山田博士 日付:████年██月██日 付記:インタビューは通声穴が施された強化ガラスを通して行われます 《録音開始》 山田博士:こんにちは、SCP-███ SCP-███:誰でごじゃるか 山田博士:ごじゃる? SCP-███:キャラ作りでごじゃる、気にしたら負けでごじゃるよ 山田博士:なるほど。ところで、ここでの生活には慣れましたか? SCP-███:だいぶ慣れたでごじゃるよ、ただ剣を振り回せないのが少々窮屈でごじゃるが 山田博士:それは仕方ありません、あなたが剣を使うと我々はただでは済まないですから SCP-███:まあどうしても剣が振り回したくなったら、力ずくにでも脱走するでごじゃる 山田博士:それは許可できません SCP-███:少なくともそれは不可能でごじゃらん 山田博士:[5秒間沈黙] 山田博士:そうなれば力ずくで止めるしかありません。被害を想定するとできれば敵対はしたくはないところですがね SCP-███:できないと言わないのが恐ろしいでごじゃるな。それで先生、今日はなんの御用でこちらに? 山田博士:ええ、今日は貴女について教えてもらいに来ました SCP-███:なるほど、わかったでごじゃる。 山田博士:では単刀直入にお聞きします、貴女はその刃を我々、いや人類に向けるつもりはありますか SCP-███:自分の身を守るために必要ならば使うだろう、そうならないように願っているでごじゃるが 山田博士:なるほど、では次に貴女のその力について教えて下さい SCP-███:特別なことはないでごじゃるよ、ただこの力は生まれつきのものでごじゃる 山田博士:生まれつきですか、ではその剣術も我流なのですか?映像を見る限りとてもそのようには見えませんが SCP-███:そうでごじゃる、何故そのような技術を持っていたのかは私にもわからんでごじゃる SCP-███:しかしながら私はそのようなキャラクターとして創造されたのではとさえ思えるほど自然に自分自身の力を扱えるのでごじゃるよ。 SCP-███:[5秒沈黙] SCP-███:そして私には自分自身が作られた存在だという確信がある 山田博士:それは誰に? SCP-███:[10秒沈黙] SCP-███:わからない 山田博士:そうですか、時間もきりがいいのでまた日を改めて伺います、分かったことがあればまた教えて下さい SCP-███:わかった 山田博士:ごじゃるが抜けてますよ SCP-███:あっ 《記録終了》