シロは凍った 先生は斬った 俺は悪魔の王と対峙し、一進一退の死闘を繰り広げる 一人で戦って初めて分かった。いや、ずっと前から気付いてた 二人は本当に強かった。俺は守られてたんだ。 剣戟の雨は降り注ぐ もう傘をさしてくれる二人はいない 肺が潰れた。呼吸が苦しい 腕が千切れそうだ。剣を振る度に激痛が走る 視野が狭い。いつの間にか片目が潰れていたようだ 壁に吹き飛ばされ、無事だった方の腕がおかしな方向に曲がる それでも、魔剣は哭き叫ぶ 戦え 例え腕が千切れても 両の眼が潰れても 心臓が貫かれても 魂が焼き尽くされようと 戦い、勝利し、生きろ、と …もう生きたくない