≪プロフィール≫ 誕生日:11月16日 血液型:A型 利き手:左利き 座右の銘:沈黙は金 好きな食べ物:小籠包・わらび餅 苦手な食べ物:納豆・プルーン 休日の過ごし方:鉱物店を巡ったり、自室で天然石を眺めて過ごす 友達の数:とても少ない 成績:やや良い 得意科目:化学 苦手科目:体育 部活:なし(帰宅部) 最近の悩み:大切にしている水晶をクラスメイトに勝手に触られること ーーーーーーーーーーーーーーーーー ≪水晶の中の階段≫ 昼休みの教室 幽幻晶は窓際の席で小さな水晶を眺めていた 透明な結晶の内部には階段状の層が幾重にも重なっている 歩歩高水晶(ブーブーガクォーツ) 何度見ても飽きない、彼女の宝物だった 「ねえ、それ綺麗だね!」 突然、隣から声がした 「…え?」 顔を上げるより早く、クラスメイトの女子が水晶を手に取った 「わあ!中が階段みたいになってる!」 「…あの…」 「これ、どこで買ったの?高かった?」 「…か、返して…」 声が小さすぎたのか、相手には届かない 女子生徒は水晶を光にかざし、角度を変えて眺めている 「すごいね!コレ本当に綺麗!」 悪気はなかったのだろう けれど幻晶にとって、それは大切なものを勝手に奪われたのと同じだった 「…返してって…言ってる…」 ようやく聞こえた声に、女子生徒は慌てて水晶を戻した 「あ、ごめん!そんなに嫌だった?」 幻晶は何も答えず、水晶を両手で包み込んだ それから数日、彼女はその女子生徒を避け続けた 廊下ですれ違えば目を伏せ、話しかけられそうになると足早に立ち去る 相手が何度謝っても、幻晶の態度は変わらなかった ある日の放課後 誰もいない教室で、幻晶は再び水晶を取り出した 「…どうして…勝手に触るの…」 窓から差し込む夕日が、結晶の奥に眠る階段状の層を照らす 何度も成長を止め、また伸び始めた水晶 その一層一層が、長い時間の記録だった 「…わたしも…こんなふうに…」 小さく呟き、言葉を止める 誰かと仲良くなりたいと思わないわけではない けれど、踏み込まれるのが怖い 一度閉ざした心を、もう一度開くのは難しい 幻晶は水晶をそっと胸元に抱えた 「…石は…勝手に踏み込んでこないから……」 夕暮れの教室に、彼女の声だけが静かに消えた 水晶の中には、今日も幾重もの小さな階段が見えていた