「平和だなぁ…平和だわ…でも逆に何日も平和が続くと不安になってくるわ…」 「平和なのは良いことだと思いますよ。先輩。もしかして先輩は、何か世界の終わりでも始まって欲しいんですか?」 「はぁ?んな訳ないだろうがよ…ちっ…相棒〜!この勘違い早とちり女になんか言ってやってくれよ〜!」 「〜♪」 「あ〜…そうだったこいつ…暇になると音楽しか聴かねえから会話できねえんだった………」 「自分が破滅願望持ってるマゾ野郎って自覚は持てましたか?先輩。」 「味方が居なくなっただけで自覚してるわけじゃねえよ!俺が変態みたいな扱いやめてくれるかな!」 「_なァ、痴話喧嘩はその程度にしてもらってよォ…ちょっとは外ォ見た方がイイんじゃあねェの?」 「なんだよ相棒…っと、腐りきった政府の犬さん襲来って感じだな。どうする?四葉、戦うか?」 「なんで私なんですか。先輩ひとりで行ってください。あわよくば死んでもらって、私にリーダーの座を渡してくれてもいいんですよ。」 「いやいや死なねぇから…いつも通りなら俺一人で余裕だから…」 「1人で余裕なら、さっさと行ってください。私は1人じゃ無理なので。」 「はッ、ご愁傷さまッてェやつだな。遺産は俺が継いどいてェやるから安心しろィ。」 「なんで俺が死ぬ感じのムードになってんだ!死ぬつもりもねえし…勝ったらお前らから色々貰うからな!クソ!」 _____________ 「って感じで今目の前にお前といる訳なんだけどさ…戦わずに見逃してもらうってのは…」 (構える政府の犬さん) 「デスヨネ〜!!!そりゃ無理だよね〜!!!」 「くっそ!こうなりゃヤケだ!クソがぁぁぁあ!!!」 今日も朱司は平穏と程遠い、そして腐った政府を潰すまでも程遠い道を歩む。人生のどこかに潜む、踏み外し方次第で良い方にも悪い方にも転落する崖が迫ってきていることにも気が付かずに____