本名:河山 ライラ 彼女は普通の家庭で産まれ、普通に育ち、平凡に暮らし、シンプルisザベストな幸せを手にするはずだった だが、神のミスにより、全てが狂った 産まれて来る所、存在、運命。 神が調整をしようとした時には遅かった 彼女は元気な赤ちゃんとして産まれてしまっていた だが神はミスを治さなければならない 神は仕方なく彼女の存在を消すことにした だが、記憶だけ切り取っても、矛盾が生じる ならば、彼女の双子を作り、彼女の存在は消す事にしよう 神はそう考えた 神はそうせざるべく、実行。 しかし、彼女の存在は消えなかった いや、存在は消えたのだ だが、生命としての存在は消えなかった この致命的なバグは、神でさえも解らず、治すことができなかった 神は渋々手間暇かけて彼女を育てた 彼女は神に育てられたという自覚こそは無かったが、自分がどうやって生き延びたのかは気になっていた 神は100年そこら生きればいい方だと考え、彼女を育てた しかし神は彼女に愛着が湧いてしまった 彼女を失いたくない。彼女を永遠に見ていたい その関係はペットと飼い主だった あるとき神は、意図的に彼女が見える人を作り出した 彼女の事を見ることができた人は、誰にも反応を示されない彼女を可哀想や不気味と思いながら、彼女に話しかける すると、彼女を見ることができた人は、誰からも視認されなくなってしまった ずっと無視され、ずっと誰にも見向きもされない 心の限界だった 彼女は屋上から飛び降りた 誰にも見られずに孤独で死ぬはずだった しかし、一人の人が彼女に反応を示してしまった それ以降、その人は誰にも視認されなくなった ずっとずっと続く 誰にも視認されない 不幸のループ それこそが、ライラが誰にも視認されない理由だ