登場作品:ヒーローボーイサンブレイズ とあれ世界の一角にある、砂の村デザートビレッジ。そこは長年砂漠で何もなかったが、ある時街の砂の中から再生可能な高エネルギー粒子"グローリーサンド"が発見されると注目が集まり、たちまち街が興されていった。栄華が約束された砂の街。人はその名を改め"デザートシティ"と呼ぶようになった。 街が出来てから20年。栄華を極める街の中で望まれし子として生まれた乳飲み子達は皆少年少女に成長していた。そんな街角の中で暮らす少年、唐木田銃瑠。彼の母は銃瑠を産んだ直後に容態が悪化して亡くなり、父も物心が付く前から家を出て行方不明となっていた。身寄りがなく祖父の家で暮らしている彼は幼い頃からガンマンに憧れ、記憶の中の父の姿を求めながら不遇な境遇にもめげず祖父と共に日々銃の特訓に明け暮れていた。 そして、ある日。 「行ってきます!」16歳となった彼は屈託のない顔でハッキリと祖父に伝える。その腰に祖父から譲り受けた専用の銃「ブレイズガン」と「ブレイズレーザー」、そしてその中心に「ブレイズバックル」を携えて。祖父は銃瑠が幼い頃から父を追い求めていたことを知っており、何も言わず送り出す。 ―今この時、少年の出会いと別れ、そして壮絶な戦いの冒険が撃ち放たれる―