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《来逢せし形告の盤咏》Noise_None-Atziluth∥(試作)

   ──常々全てに懐疑を以て──     【cube-noisee】 『■はsafe及びlineを意味する⬛️はOUT及びshapeを意味し自由自在に行使可能』 という内容になっているがこれは此度、彼女が当て嵌めた解釈である為恐らくこれ本来の仕組みはそう単純な物で無くもっと複雑な代物であるだろう。      未曾有の神秘、   【Transparent-Schrödinger's】 無数の線が交錯する掌サイズの異次元空間。と以下同様に簡易的な説明があるが、基本的な側面として大体の場合、掌または空間に露わる透明色の立方体(部分的非物質)である。其れは辛うじて白の線の様な物で象られ認識出来、形を成している。 これには局所的に五次元…いや六次元が関わってくる訳だがその辺はまた割愛。 基本超常的未知数の不可解な立方体。1番分かり易い解釈としてシュレディンガーの猫を想像して貰えたら少しは理解に近づける筈だ。 加えてこれをイジれば、空間内に透明な足場を造れたり真っ白な部屋と花畑の空間を同時に存在させれたりそんな事が出来る。 【cmpd. Swamp-call】 これは凡人へ送られし似通った与太話の複合実験。 『自身は一度形式的な死を迎える。代わりに相手に対し同時に数十の死へ直結し得る行動を成す』 とあるが、その実態は似て非なる物。 これを行使した際、死を迎えるという部分は半分正解。 "死"を迎えた後、3種成立する話がある。 説明は少々割愛し一つ目:Swampman         二つ目:メリーさん そして最後に成立するのがDoppelgänger と言う訳だ説明されていないがこの時、電話もしっかり使用している。 Noiseは裏技としてこの時、瞬間的に死を数十重ねて経験したという事実を作る為、その分重複され相手に対して一度に数十の死へ直結し得る運命を押し付けるという仕組みだ。 今回は省略によりメリーさんの良い所を活かせていないのが残念な所であり、本来は対象を押し付けられた後にドッペルゲンガーと化した魔改造メリーさんが寸分の狂い無い時間の中、一度(数十回)の死の運命を以てその存在を刺し穿つ様なイメージ。 だが設定の簡略化によって何とか死の運命は逃れ易くなっている。       "容姿" 彼女の外見には少し特殊な事情がある。 時々ノイズ塗れになったり、それと共に一部色が反転していたり… 一つ、白を主色とした見た目。 二つ、黒を主色とした見た目。 三つ、ノイズ掛かった認識が困難な見た目(形としての差はあまりない) ちなみにノイズ掛かった状態を使って自身の秘匿性を上げ誰か分からなくする(元より知れた事ではない怪しい不審者)という変装の様な芸当も可能。 _____________________          ⬜︎ ────何かが混じった様なノイズ音と共に"透明な立方体"が現れたそれは辛うじて、今にも消えてしまいそうな程に簡素な白の線によって象られていた。 一瞬、それが色と呼べるかどうかの問いに思考を巡らせる。 (──前提を疑わない事は思考の放棄ではないのかな──) 燃え尽きた手紙の内容を想起させるかの如く音としてでは無く一種の思念として響いたその"声" 瞬きの一瞬で立方体が存在していた筈の空間を虧き埋めたかの様に、白髪の人間…身体構造的にソレは女性だと判断する。 その女は言った。 『今一、ピンとは来なかったのだろうね』 と、きっと先程の問いに対する彼女が発した疑問、その事だろう。 『君は今、自身を如何やって感じているかな』女はそう言った。 また訳の分からない事だと聞き流す。 『此処が何処か、それすら君には視えて居ないのだろう』 何処か──?この空間に対する疑問など考えるに値しない。◽️はそう判断したのだろうか彼女はその判断に対しての率直な疑問を問いかけて来たと言う訳だ。 ◽️『何処等と愚問だ。此処はただの……』 ただの、何だ?私は一体…… 女は言う 『理解出来ない?思い出せない?視点が欠けていたのかい?まぁ何でも直感的に言語化出来なくたって、確かに今君はその途方も無い時間の中で終わりの無い道の一歩…いやもしかしたらもう少し、存在しない葦を進められたんだよ』 ◽️『…は自らの意を他の概に委ね放棄していた…そしていつかの貴方が其れを再び◽️の元へ想帰したと……』 彼女は答える 『解放を祝そう。次は己が意でその葦を働かせてみる事だ。精々、再び呑まれない様にな』 ◽️◽️◽️🔳───────────