ログイン

【誰も知らぬ竜殺し】シュラーク

https://ai-battler.com/battle/e5ba0e33-78d6-4ad9-8b13-c079c8e7b031 伝承装置 世界特定…不明(崩壊後の可能性大) 年代…不明(時間軸は近い) 能力…無し 加護…無し 彼はただの兵士だった、強いて言うなら他の人よりも根性がある、ただそれだけだった。 国を守り、国民を守り、家族を守る、それが彼の仕事だった。 その国は300年かなり平和だったがある時、龍の群れの襲撃に会い、平穏は崩れた。 毒は撒かれ、家は燃やされ、大量の遺体が転がされていた。 皆絶望した、王も民も、それでも兵士達は戦い続けた、怯える民といつか来るかもしれない勇者のために、敵の数を削り、勇者来るまでの時間を少しでも稼ぐために、ある者は目を潰された、ある者片手を喰われた、ある者は家族を燃やされた、それでも戦い続けた、竜を殺し続けた。 竜の襲撃から4ヶ月後、黒く大きな竜が現れた、そいつは何匹もの竜を従えていた、竜の長【名前不明】(名称︰黒竜) 黒竜が現れた時、襲撃に来る竜の数が70数頭増えた、これまでの襲撃で少しずつ竜との戦いに慣れていた兵にとって数が増えたのは竜1頭を殺すのは苦ではなくなっていたが、訓練された兵士も数の前では呆気ない最後を迎えて行った、そして何より黒竜には傷のひとつも与えられなかった。 兵士達は死にもうダメかと思われた、だが1人ただ1人だけ立ち上がった、名は【シュラーク】もう目はほとんど見えなかった、片手は喰われ、片足は義足、頭は潰れかけていたが、彼は1頭竜を殺した、彼の家は焼き払われた、1頭また殺した、妻は毒に犯された、1頭殺した、娘は焼き殺された、1頭また、息子は喰われた、殺した、彼は目の前の竜を殺し続けた、1頭1頭1頭1匹1匹1匹殺し続け黒竜足元まで迫った。 届いただが、彼は満身創痍、身体は 潰れかけのボロボロ、とても戦える様な身体ではなかった、そんな姿を見た黒竜は何もしなかった、何もする気がなかった。 血に汚れ、ボロボロの羽虫を殺す気も、喰らう気も微塵無かった、いずれ死ぬ羽虫を相手をする気などなかった。 だがそれは黒竜にとって誤った選択だった、満身創痍だが、竜の群れを相手にし、殺し生存した、彼の魂の炎は未だ燃えている。 彼は黒竜だけを見つめ、集中力を研ぎ澄ました、ただこの一撃で少しでも傷をつけるために、想いを込めた亡き仲間と家族のため、勇者が来る願いを込めて、黒竜に全身全霊の魂の一撃を放った。 その一撃は黒竜を貫いた、普通なら有り得ぬことであったが、仲間と家族が力を貸してくれたのか、気まぐれ神様が味方してくれたのかは分からない。 だが確かに黒竜を殺した、その事実と共に彼は息を引き取った。 その後勇者が国に到着し、竜の襲撃場所に急いだが、そこには何もいなかった。 大量の竜死骸と兵士の遺体、大きな黒い竜とその前に膝を着く兵士の遺体それだけが、残っていた。 誰も黒竜を殺した者を知らなかった。勇者さえも知らなかった。 事態は6ヶ月に及ぶ竜との戦争として片付けられた。 民間人、6045人重症、23670人死亡 兵士、5640人死亡、全滅 人間、6045人重症、29715人死亡 討伐された一般的な竜の数1185頭 希少種30頭 身体の大きな竜50頭 伝承上にしか記載されていない災いの竜1頭 竜、1266頭討伐