ログイン

404-愚足武者

武者は孤独であった。 上様の赴くままに戦地に立ち、戦い続けた。 いつしか、武者は覇者となった。 ある時、武士は一人の男(?)と出会った。 彼は強かった。武士が今まで戦った中で最もと言っていい程に強かった。 武士は死を覚悟した。 しかし、その瞬間は訪れなかった。 代わりにそれ以上に恐ろしい事実が武士を襲った。 彼は言った。 「今の戦いに飽きてはいないか?」 と。 武士はそこで気づいた。 自分は戦いをつまらないモノだと思っていたのだ。 最初は上様の為に戦っていた。 その後は腕を磨く為、裏切られた上様からの刺客を打ち払う為に戦った。 その頃からだろうか。 戦いが面白みを無くしたのはー 武士は倒れ込んだ。 自分はもう戦いに意味も見出せない。 そんな武士に彼は言った。 「私なら君にもっと面白い戦場を用意しよう。」 ソレはまさしく悪魔の提案だった。 しかし、武士にとっては天啓のようにその言葉が響いた。 その時より武士は彼の手下となった。 彼から新たな力を授けられ、世紀の殺人機として世に名を広める事となる。 過去に存在した一人の武士の名が歴史から消え失せた。 そこにある名前、いや、コードネームは... 【殺人機】 404-愚足武者