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瑠璃

瑠璃の服のポケットに白い封筒が入っていた。 表面に、子供が書いたような下手な字で、何か書かれている。 「このてがみをみつけたかた、どうか■■■さんにこのてがみをとどけてください。おねがいします。わたしのともだちです。 ■■■さんのとくちょうは□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□」 「■■■さんへ、 はじめてともだちをつくれたこと、とてもうれしかったです。 あなたにとっては、なにげなくともだちだといってくれたとおもうのですが、わたしにはそれが、とてもとてもうれしかったです。かんしゃのきもちでいっぱいです。 あなたはいま、どこにいますか?げんきですか?もう、しまからでられましたか? わたしは、あなたのことばかり、かんがえてしまっています。いままでひとりでも、へいきだったのに、へんですね。 いらないかもしれませんが、おまもりを、つくってみました。 あなたがぶじに、かえれることを、おねがいしました。きっとききます。 ともだちでいてくれたこと、わすれません。 またあえたら、うれしいです。 るり」 友達のお守りを手に入れた。フェルト製の、玩具みたいなおまもりだ。売り物とはとても思えない、下手な出来栄えだ。 持ち物欄にくわえてもいい。