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【亜空改速】ワンダー・スピードW

未来の技術を持って特別に制作された超高性能レーシングカー達《イニシャル・マシン》の記念すべき初号機。何処までも駆け抜け、更なる戦いへと先を目指す。 ⚠️注意⚠️ エンジン音が〜という文章がよく出力されますが、こいつにエンジンは無いので恐らく風の音と聞き間違えてます。 概要(オリジナル背景ストーリー) イニシャル・マシンは、ワンダー・スピードWを始めとして製造されているが、そのルーツは戦車をベースとして改造された機体である。戦車の重量とパワーは広く知られている通りだが、キャタピラーによる移動では言うまでもなく、飛行機などに比べて機動力に乏しい。そこで、レーシングマシンのような機動力を持った戦車を造ろうという、ほぼ無謀にも思える試みが始まった。 今でこそスポーツ用としても運用できそうな程のクールなデザインと比較的シンプルな構造を持つ彼らだが、最初は戦車をベースとした軽量化や、その他機能重視の様々な改造を施された複雑なデザインと構造を持っていた。 まず従来の戦車から武装を除外し、エンジンの様な主要箇所を中心に魔法技術を加えつつ四輪駆動車にする事で、ごつごつした地面でも問題なく動き回る推進力を手に入れ、軽量化にも成功した。だが、魔法の蔓延る世界ではまだ改造された一般車両に毛が生えたようなパワーでしか無く、実用性も物足りない。その為、それを遥かに超えるパワーと大抵の兵器や兵士をぶっちぎれる音速を超えるスピードの実現が次の目標となった。 その後、それ程の馬力を出しつつ、冷却、放熱装置も完備できる理想形が出来上がり、いよいよ武装を搭載して実用化が見込まれたと思われた。しかし、そう上手くはいかなかった。 更なる速度を出そうとすると車輪が地面を滑ってしまい、エネルギー効率が悪化してしまうのだ。滑らないように出来たとしても、地面を車輪が削ってしまい速度と安定性を大きく損なわせる原因となった。 そこで、何処でも高い安定性とパワーを出す為に、空間を操る高度な魔法技術を搭載する事にした。車輪が上を走るためのレールを、超高速かつ動きに応じて精密に変化させて生成すれば、滑りも削れもしない地面で自在に走り回れるのだ。(この技術はプロトタイプ完成後に更なる応用を経て、亜空間を利用したワープシステムに応用される。) ところが、このシステムを搭載すると車体のサイズやコストが肥大化してしまう事が大きな欠点だった。特に動力部分が肥大化する為、幾度となく軽量化を重ねたがどうしてもエンジンの半分ほどのサイズが想定サイズに収まらなかった。 この点を解消するため、エンジンを除外し、後方に魔力を噴射する、ロケットの様な装置に切り替えられた。普通、エンジンで得た推進力の代償として熱エネルギーが生じてしまうはずだが、奇妙にも噴射と空間操作の魔力によって生まれた熱などの余分なエネルギーを逆に推進力に変換するシステムに改造されたのだ。 それは、冷却、エネルギー放出装置の超軽量化に繋がる上、エネルギー消費量の大きな空間操作魔法とは相性がよく、変換するエネルギーの15〜25%を抵抗力としてチャージする事で過剰なエネルギーを抑えることも可能となった。これでよりスマートなフォルムと実用性を兼ね備え、機関銃と簡易な小型大砲を施したプロトタイプが完成した。 やがて更なる技術革新を迎えた後、ワープシステムの搭載や自動運転システムの運用、果てには余分なエネルギーも最大限活用して車体自身が戦える魔法技術も詰め込まれた。こうして、数十年の研究に及んで改造、軽量、小型化の果てに更なる速度を得て誕生したのがワンダー・スピードWだ。