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【第二十二話】こないで。こないで。こないで。

『…あの日。 先生のにせものが、ユナを連れてきたあの日。 ユナは私を見つけると、迷わず駆け寄ってきてくれた。 私を見て、泣いていた。 涙を流しながら、名前を呼んでくれた。 震えながら、手を握ってくれた。 それなのに。 それなのにそれなのに。 我慢しなくちゃいけなかったのに。 抑えなくちゃいけなかったのに。 ─頭が、割れそうになって。 ──体の中で、何かが暴れて。 ───意識が、段々薄れてきて。 ────目の前が、真っ暗になって。 …それで、気付いた時には。 ユナはもう、どこにもいなかった。』