ログイン

【無音の刀帝】〈和服の闘神〉神薙 刹那

時は昔、或ところに音無刹那という者が居た。彼は常に戦いの中に身を置き、其の刀術を磨き続けた。そして彼はいつしか自らを"神薙"刹那と名乗るようになった。彼が何を思い名を変えたかは未だに謎が多い。但し彼には祠の前で修行をしたと云う逸話があった。彼は何故祠の前で修行していたのだろうか。真に〝神〟を薙いだのだろうか。何か雑念を薙ぎ払ったのだろうか。神の実力を知り、最終目標を忘れぬ為だろうか。 彼の格言のひとつにこのようなものがある。「模倣をするな。昇華させよ。極地に辿り着くに近道は無し。己が技を磨き、鍛え抜くのみではない。仇敵の術をも取り入れよ。技と術とを昇華させ技術を得ると心得よ。」と。 彼は何を経て技術と昇華させたのか。今でもわかることは、彼のこの格言が現代の音無流にまで紡がれていることだけである。