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【煌血のステラータ】S1-11

“煌血のステラータ” それは……一つの暗号のようなもの。 実態は“兵士”の強化と均一化…… そして無限化──── 主にとって有能な兵士は 「従順」で「低コスト」である者。 「従順」 少し前の時代からここはクリアできていた。脳なんかを少し弄ったりすれば従順な兵士なぞいくらでもつくりだせる。 問題は「低コスト化」 そこら辺から孤児やら浪人を拐ってくるのも問題ないがそれでは“数”を用意するのが難しい。クローン兵をつくることも出来るが多大なコストがかかってしまう。 開発陣は思いついた。 「人間」である必要は無いのでは? とても簡単なことだ。 生きている人間をつくろうとするから駄目なのだと。 人のカタチをした機械を作ればいい。 何故ヒトガタに拘るか? 大抵この世の中に蔓延る武器類は人間が使うように作られている。ヒトガタが都合が良いからヒトガタにするのだ。 安い武器をそのまま使うことができれば手っ取り早くていいだろう? それにヒトの姿をしていればヒトの波に簡単に紛れることができる。ぱっと見て兵器だと分からなければ相手方も対応が遅れてしまうのだ。戦場ではその一瞬が命取り。 簡単にAIをプログラミングして組み込むことでその場その場に合わせ思考するチカラをもたせることができる。 命令には背かず、戦場によって最適な行動を選ぶことができる……これほどに有能な兵士はいないだろう。 他言はしない。 死んでこい、殺してこいと命令しても躊躇うこと無く完璧にこなしてしまう。自爆特攻なんかもお手の物。 それぞれが強く、完璧に統率され、個性を持たない。 兵士として至高。異論は認めん。 そして最高傑作が生まれた。 ────────────────── 自立型知能機械体は普通の人間達と同じような生活を送っていることが多い。 しかし、彼らは造られた者達。 少なからず“造られた目的”はある。 悪用しようとする者も少なくない。 ────────────────── 私は恋をした。 それは任務の最中。 これまで何度も見てきたはずの“死”。 血に塗れ消えかかる命がなんとも無様にもがく姿が妙に美しく見えた。 私には血は流れていない。 電気を喰らえばいつもと変わらないチカラが湧いてくる。 その日“美しい”を知った。 鮮やかな血。儚く脆い命。 これが高揚。これが歓び。 白黒だった世界が美しく彩られた。 そして私は“恋”をした。