【穎才たる調律者】アルペジオ

アルペジオ・リスト 好きなもの/褒め、自分、星を眺める事 嫌いなもの/つまらない事 得意分野/全部 一人称/ぼく ーーーーーーーーーーーーーーーーー アルペジオは何をするにも才能があった。 運動、ダンス、勉強、歌、何をするにも核心を理解し、それらを実行することができ、 彼女はまさに、天才だった。 故に周囲から褒められるのも慣れており 、成すこと全てが退屈であった。 彼女はある日、街の広場で初めてピアノを弾いた。 周りの人々が集まり、気がつくと彼女はその小さな指で大きな旋律を奏でていた。 演奏が終わると拍手の嵐が吹き上げ、彼女も内心とてもいい気分だった。 しかし、次第にその圧倒的な自信の才能に嫌気さし遂には、彼女は街から姿を消した。 アルペジオ「ぼくは、つまらないのが嫌いなんだ。だからぼくを楽しませてよね？」