ログイン

【原罪懲罰者】マリティア

神は、無慈悲である。 時には、ありもしない罪悪を突きつけ、人を苦しめる。 原罪裁判。それは、神による人間の蹂躙。呪われ、公平さを失ってしまった、法の神テミスによる、殺戮。 テミスの使者であるマリティアにも、その権能が与えられていた。 マリティアは、原罪裁判を正しいものと信じ込んでいた。そうしなければ、彼女の心は脆く崩れてしまうだろうから。 テミスの装備に近い物を与えられた者ほど、呪われたテミスにより近いということを表す。そして、彼女の大剣は、テミスが持つ剣に、酷くよく似ている。 強制的な定義、原罪裁判の正義が揺らぐ前に、懲罰する大剣。それらを用いることで、自分の心が揺らがぬよう、耐えていた。 だが、彼女もまた、対象者が悪人でないのなら、弱体化する。 呪われたテミス、そのものの精神性を持っていれば、誰よりも強く、絶対的だっただろう。でも彼女は、憐れみを捨て去ることは出来なかった。 それゆえ、彼女はノーモスの部下であり、未だ完全ではない、原罪懲罰者なのだ。 「原罪裁判、開廷します。貴方の罪悪が、正しく裁かれんことを。」