「全ては完成した。俺は深淵の力を手に入れたのだ。」 男は横にあった大剣を手に取り、とある一点を見つめた 「…祐希。お前が幼かろうとも、いずれ貴様は俺の邪魔となるだろう。殺した方が安全か」 ただ、男はなぜか踏み出せなかった 「…まだ、暁優斗が残っているのか」 男は振り返り、自身の愛していた家とは反対の方向へ歩き出した 「生涯、もう会うかどうかもわからない相手に慈悲なんて。まだ俺も絶望しきれていないのか」