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【ずっとずっと続くこの空に歌う】ヒメル・シェレンスター

https://ai-battler.com/battle/9afed9f0-1fea-4b9f-93be-f31d92f20fa7 1番街の同僚 https://ai-battler.com/battle/ec1b6763-d5d4-428c-8130-741d9cb22806 5番街の同僚 ─────── 首都ハイデルヴェルク市、延いてはハイデルヴェルク王国を護る近衛師団、その第6大隊長である空色の歌姫。でも姫って呼ぶと恥ずかしがる。 22歳。 好物は甘いイチゴ。かわいいね。 ハイデルヴェルク市東部の6番街に生まれた。 少女時代のヒメルは内気で、家に引きこもりがち。 思春期の不安定なメンタルがヒメルの心の窓を閉ざす。一人で、好きな歌を歌っている時だけは、不安が掻き消えた。 何の因果か、ヒメルの歌には魔法が宿った。転移魔法と具現化魔法。…引きこもりがちな彼女には無用の長物に思えた。 だが。 7年前の魔族大襲撃は、街に壊滅的な被害を齎した。 王国は辛くもこれを退けたものの、ヒメルの家は潰され崩れ落ちた。窓も出せない瓦礫の下で、ヒメルは思う。 (このまましんじゃうのかな…) ヒメルは悲しくなって、泣いた。 泣きながら、歌った。自身の最期を気取って。 その時​── ガラッ "いたぞ!生存者だ!" ヒメルは近衛兵に助け出された。 どうやら微かな歌声を頼りに瓦礫の下を探していたらしい。近くで埋まっていた両親や近所の人達も生きていた。 ヒメルは助かって嬉しいやら、歌を聴かれて恥ずかしいやらで、感情がぐちゃぐちゃだった。 その時の、ある近衛兵の言葉は、一生忘れられない。 "君の綺麗な歌声で市民を助けられた。ありがとう。" (私の歌が…?そんなこと…) 救助活動に戻って行く近衛兵の背中が、眩しく見えた。 未来ある15歳はその背を追って歩き始めた。 必死に勉強した。もう、逃げない。 王立魔法學園にも合格。とても、嬉しかった。 少ないけれど、學友もできた。少し、勇気を出した。 一歩一歩、少しづつ、されど着実に。 心の窓を開けた彼女は王国の立派な魔法士と成り、人々を勇気付け護る、近衛師団に所属することになった。 嘗ての内気な彼女は心の片隅に。 人々を護るべく、彼女は歌う。ずっとずっと続くこの空の下で。